110I32

脊椎疾患とその症状の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ
頸椎症性脊髄症 --------- 間欠性跛行
頸椎症性神経根症 --------- 腱反射の亢進
胸椎後縦靱帯骨化症 --------- 対麻痺
腰部脊柱管狭窄症 --------- 会陰部の異常感覚
腰椎椎間板ヘルニア --------- 痙性歩行

解答: c,d

110I32の解説

a 間欠性跛行は腰椎障害(腰部脊柱菅狭窄症など)や下肢の血流障害(閉塞性動脈硬化症〈ASO〉など)にて出現する。頸髄の障害では下肢に上位運動ニューロン症状をみることはあっても、間欠性跛行はみない。
b 神経根は末梢神経であるため、腱反射は減弱する。
c 正しい。後縦靭帯骨化症では脊髄前方が障害され、両側性に前角(下位運動ニューロンが存在)や側索(上位運動ニューロンが存在)が損傷を受ける。これにより、両下肢の麻痺がみられる。
d 正しい。腰部脊柱管狭窄症では会陰部の感覚を支配する仙髄由来の神経が障害され、該当部位の異常感覚が出現する。
e 腰椎椎間板ヘルニアではL1などよほど上位で発生したものを除き、障害されるのは馬尾である。馬尾は末梢神経であるため、運動麻痺が出現したとしても痙性麻痺ではなく弛緩性麻痺が出現する。

正答率:55%

テーマ:脊椎疾患とその症状の組合せ

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