110G69

動脈血ガス分析(room air)の結果を示す。
pH PaCO2(Torr) PaO2(Torr) HCO3-(mEq/L)
7.48 52 72 37

単純性の酸塩基平衡障害として、最初の変化(1次性変化)と代償性変化(2次性変化)の組合せで正しいのはどれか。
    1次性変化 --------- 2次性変化
呼吸性アシドーシス --------- なし
呼吸性アシドーシス --------- あり
呼吸性アルカローシス --------- なし
呼吸性アルカローシス --------- あり
代謝性アシドーシス --------- なし
代謝性アシドーシス --------- あり
代謝性アルカローシス --------- なし
代謝性アルカローシス --------- あり

解答: h

110G69の解説

PaCO2高値、HCO3-高値より呼吸性アシドーシスまたは代謝性アルカローシスを考える。両者の差分が15であることからしっかりとした代償がとれていると分かる(2次性変化あり)。代償がとれた状況下でpHが高値(アルカレミア)となっているため、アルカローシスを考えたい。
a〜h 上記より、2次性変化ありの代謝性アルカローシス、すなわちhが正しい。
※「代償」の議論については複雑なため、上記15という数字などについての解説はここでは割愛する。動脈血ガス分析の解釈についてはmedu4講座「特講シリーズ②酸塩基」で詳しく扱っているため、参照されたい。

正答率:71%

テーマ:動脈血ガス分析の解釈(最初の変化と代償性変化)

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