解決済 110G69 21.救急

動脈血液ガス分析、酸塩基平衡、代償の有無について

お世話になっております。代謝性アルカローシスであることは理解できるのですが、代償の有無がはっきりしません。詳しくは救急の講座を視聴下さいと記載されているのは承知の上で質問させて頂いており、大変申し訳ないのですが、こちらに記載可能な限りで教えて頂けませんか。宜しくお願い致します

回答5件

  • 1次性に代謝性アルカローシスがあることを理解していることを前提に話を進めると、代償(2次性変化)が起こるとすれば呼吸性アシドーシスが起こると予想されます。

    呼吸性アシドーシスは血中PaCO2を見て判断します。PaCO2の基準値は大体40なので、52という値は上昇していると判断でき、代償性呼吸性アシドーシスが起きていると考えられます。CO2を身体に貯めるために呼吸数を落とすので、PaO2の値が低くなっていることにも納得がいくと思われます。

  • お教え頂きありがとうございます。PaCO2関しては私も考えていたのですが、PaO2に関しては考えていませんでした。1つ追加でお聞きしたいのですが、52という値が40から見て大きいかどうかを判断する為に、予測値の計算式を覚えておく必要はありますでしょうか。あれば式を記載頂けると嬉しいです。宜しくお願い致します

    • 予測値の計算式はあるらしいですが、それを覚えるにはややオーバーワークになるそうです。(medu4 酸塩基特講より)

      なので、medu4としては"magic number 15"という概念を推しているようです。
      代謝性アシドーシスと代謝性アルカローシスの時のみにおいて、
      HCO3-+15=PaCO2 が成立するのであれば、呼吸性の代償が充分に行われているとする概念です。
      今回は37+15=52となるので充分な代償がなされている、ということになります。

      https://matsushita-er.blogspot.com/2016/10/15.html

  • 貴重な情報を知ることができ、感謝致します。ぴったり15になっていますね。ちなみに1次性が呼吸性アシドーシスもしくはアルカローシスの場合も、同様の法則がありますでしょうか。何度も申し訳ありません。

  • https://ameblo.jp/bfgkh628/entry-10976307531.html

    ↑こんな感じで⊿が登場してきます。
    個人的には見た瞬間にやる気をなくします(笑)

    酸塩基は今年度から『救急』ではなく『酸塩基特講』で扱っています。
    2コマでコンパクトにまとまりますので、ぜひご覧ください!

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  • 問題参照 110G69

    動脈血ガス分析(room air)の結果を示す。
    pH PaCO2(Torr) PaO2(Torr) HCO3-(mEq/L)
    7.48 52 72 37

    単純性の酸塩基平衡障害として、最初の変化(1次性変化)と代償性変化(2次性変化)の組合せで正しいのはどれか。
        1次性変化 --------- 2次性変化
    • a 呼吸性アシドーシス --------- なし
    • b 呼吸性アシドーシス --------- あり
    • c 呼吸性アルカローシス --------- なし
    • d 呼吸性アルカローシス --------- あり
    • e 代謝性アシドーシス --------- なし
    • f 代謝性アシドーシス --------- あり
    • g 代謝性アルカローシス --------- なし
    • h 代謝性アルカローシス --------- あり
  • 関連トピック

    なし