109F23

3か月の乳児。呼吸困難と口唇チアノーゼとを主訴に母親に連れられて来院した。数日前から鼻汁と咳嗽とを認め、今朝から多呼吸と呼気性喘鳴とが出現し、息苦しそうであったため受診した。口唇チアノーゼを認め、診察中に無呼吸がみられた。白血球増多を認めず、CRPは陰性であった。胸部エックス線写真で肺野全体に微細な無気肺と肺の過膨張とを認める。
最も考えられるのはどれか。
百日咳
咽後膿瘍
喉頭軟化症
急性細気管支炎
クループ症候群

解答: d

109F23の解説

3か月児の呼気性喘鳴であり、急性細気管支炎を思い浮かべねばならない。胸部エックス線所見(微細無気肺と肺の過膨張)も矛盾しない。
a 百日咳でも無呼吸発作はあるが、白血球(特にリンパ球)の上昇がみられるはずである。
b 咽後膿瘍ではCRPが強陽性となる。
c・e 上気道の閉塞であり、吸気性喘鳴がみられる。
d 正しい。乳児の呼気性喘鳴でまず考えるべき疾患である。

正答率:67%

テーマ:急性細気管支炎の診断

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