109G57

38歳の女性。労作時息切れを主訴に来院した。幼少時に先天性僧帽弁狭窄症と診断され、経過観察されていた。1年前から買い物で長時間歩くと息切れを自覚していた。最近は家事でも息切れを生じるようになってきた。今回、精査の結果で人工弁置換術を施行する予定となった。
人工弁の種類(生体弁または機械弁)の選択において考慮すべきなのはどれか。
挙児希望
う歯の有無
左室収縮能
僧帽弁の石灰化の程度
三尖弁閉鎖不全症の合併

解答: a

109G57の解説

人工弁置換術における弁選択の問題。107G56で同様の出題がある。
a 正しい。若者には機械弁が選択しやすい。が、機械弁はワルファリン(胎児への催奇形性あり)を生涯服用し続ける必要が生じるため、挙児希望のある場合、不適切となる。
b う歯やその抜歯で菌血症となりやすいが、ここでは関係ない。
c~e これらは人工弁選択ではなく、そもそも弁置換を行うか、といった治療方針と関係がある情報である。

正答率:94%

テーマ:人工弁の種類(生体弁・機械弁)の選択

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