6歳の男児。けいれんのため搬入された。5日前に発熱と咽頭痛とを認め、伝染性単核球症と診断されていた。本日、早朝に全身のけいれんを認めたため救急搬送された。来院時、けいれんはなく意識は清明。体温38.5℃。脈拍120/分、整。呼吸数24/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。肝を右季肋下に4cm、脾を左季肋下に5cm触知する。尿中β2-マイクログロブリン23,000μg/L(基準230以下)。血液所見:Hb 12.1g/dL、白血球2,200(桿状核好中球34%、分葉核好中球38%、単球3%、リンパ球15%、異型リンパ球10%)、血小板6.0万、APTT 45.2秒(基準対照32.2)、血清FDP 80μg/mL(基準10以下)、Dダイマー30μg/mL(基準1.0以下)。血液生化学所見:AST 386U/L、ALT 341U/L、LD 2,594U/L(基準176~353)、フェリチン5,000ng/mL(基準28~280)。
治療薬はどれか。
アシクロビル
ビンクリスチン
テトラサイクリン
副腎皮質ステロイド
トシリズマブ〈ヒト化抗IL-6受容体モノクローナル抗体〉