解決済 109A38 03.血液

β2-マクログロブリンについて

血球貪食症候群(HPS)で血中のβ2-マクログロブリンが上昇するのはわかりますが、今回の問題では尿中でのβ2-マクログロブリンが異常高値を示しています。
これは単純に近位尿細管で再吸収しきれないほどの量が、血球崩壊によってβ2-マクログロブリンが漏出していると考えていいのでしょうか?
もしくは、HPSや合併によるDICで近位尿細管も障害されているのでしょうか?

回答2件

  • 回答ありがとうございます。
    DICによる腎障害で尿中のが増加しているわけではないんですね。
    他にも、尿中β2-マクログロブリンと血中フェリチンが鑑別診断に使えるみたいですね!
    勉強になりました!
    ありがとうございました!

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  • 問題参照 109A38

    6歳の男児。けいれんのため搬入された。5日前に発熱と咽頭痛とを認め、伝染性単核球症と診断されていた。本日、早朝に全身のけいれんを認めたため救急搬送された。来院時、けいれんはなく意識は清明。体温38.5℃。脈拍120/分、整。呼吸数24/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。肝を右季肋下に4cm、脾を左季肋下に5cm触知する。尿中β2-マイクログロブリン23,000μg/L(基準230以下)。血液所見:Hb 12.1g/dL、白血球2,200(桿状核好中球34%、分葉核好中球38%、単球3%、リンパ球15%、異型リンパ球10%)、血小板6.0万、APTT 45.2秒(基準対照32.2)、血清FDP 80μg/mL(基準10以下)、Dダイマー30μg/mL(基準1.0以下)。血液生化学所見:AST 386U/L、ALT 341U/L、LD 2,594U/L(基準176~353)、フェリチン5,000ng/mL(基準28~280)。
    治療薬はどれか。
    • a アシクロビル
    • b ビンクリスチン
    • c テトラサイクリン
    • d 副腎皮質ステロイド
    • e トシリズマブ〈ヒト化抗IL-6受容体モノクローナル抗体〉
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