この地域の成人男性人口を2,000名としよう。
そして、喫煙しなくても、この地域に住んでいると、10%の確率で1年間に肺癌にかかってしまう、と仮定する。
成人男性人口を2,000名のうち、50%が喫煙しないため、1,000名の10%、つまり100名(…a)が肺癌に罹患するという計算となる。タバコを吸っていなくてもどのみち10%は肺癌になるのだ。
他方、喫煙する1,000名は、5倍である50%が罹患するため、500名(…b)と試算できる。
これで、a+b=600名、と設問に即した人数設定ができた。
さて、本問で聞かれているのは「喫煙により増加したと考えられる肺癌の罹患数」である。bのうち、100名(つまりaの数値)は本来タバコを吸っていなくてもどのみち肺癌に罹患したはずであり、残りの400名がタバコを吸ったからこそ肺癌になってしまった数、と考えられる。
ゆえに、dの400が正しい。
正答率:80%
テーマ:喫煙により増加したと考えられる肺癌の罹患数(計算問題)