104F12

尿路感染症の危険因子はどれか。
腎動脈瘤
腎嚢胞
精巣水瘤
尿路結石
慢性腎炎

解答: d

104F12の解説

a 動脈瘤は感染の危険因子とはならず、また血管系の疾患から尿路へ感染が移行することもない。
b 腎嚢胞は健常者にも見つかることが多く、多くは無症候性である。多発した場合に尿路うっ滞を呈して感染を併発する恐れがゼロとは言えないが、今回は他に明らかな正解選択肢があるため、ここでは選ばない。
 ※109E62を参照。こちらは多発性嚢胞腎という遺伝性疾患が背景にあって感染をみているわけで、本問とは趣旨が異なる。
c 疼痛や圧痛はなく無症状のこともある。先天性の精巣水瘤ではまず自然吸収を待つが、症状がある場合は手術を行う。鞘状突起ないに漿液が貯留している状態であり、尿路感染症へつながることはない。
d 正しい。尿路に限らず、異物がある部位には感染がつきものである。尿路結石では、水腎症による尿の停滞も腎盂腎炎などの感染の原因となる。
e 慢性腎炎とはいわゆる慢性糸球体腎炎のことを指す。感染によるものではなく、原因にはならない。

正答率:90%

テーマ:尿路感染症の危険因子

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