103D37

17歳の女子。下痢と肛門部痛とを主訴に来院した。6か月前から37 ℃前後の発熱と軟便とを認めた。2週前から6、7回/日の下痢を認めた。体温37.6 ℃。肛門周囲に瘻孔と腫脹とを認める。血液所見:赤血球310万、Hb 9.1 g/dL、白血球9,800。CRP 6.8 mg/dL。小腸造影写真を別に示す。
この疾患の下部消化管内視鏡検査でみられるのはどれか。2つ選べ
敷石像
偽膜形成
輪状潰瘍
非連続性病変
血管透見像消失

解答: a,d

103D37の解説

小腸造影写真では、縦走潰瘍及び非連続性病変〈skip lesion〉を認めていること、肛門周囲に瘻孔があることからCrohn病を疑う。
a 正しい。Crohn病の特徴的所見である。
b 偽膜性腸炎の所見である。
c 腸結核での病変である。
d 正しい。対して潰瘍性大腸炎〈UC〉は連続性病変であることを覚える。
e UCでの所見である。

正答率:95%

テーマ:Crohn病〈CD〉の下部消化管内視鏡検査所見

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