103D38

30歳の女性。発作性に起こる頭痛と右下肢のしびれ感とを主訴に来院した。神経学的には異常を認めない。頭部単純MRIのT1強調像(A)と左頸動脈造影写真側面像(B)とを別に示す。
診断はどれか。
もやもや病
静脈洞血栓症
脳動静脈奇形
硬膜動静脈瘻
Sturge-Weber症候群

解答: c

103D38の解説

若年女性の発作性に起こる頭痛と右下肢のしびれ感。画像ではA, Bともにnidusとそれにつながる脈管がみられ、脳動静脈奇形〈AVM〉の診断となる。
a もやもや病ではAVMと異なりnidusが出現しない。
b Bにて上矢状静脈洞が描出されているが、特に血栓は指摘できない。
c 正しい。上記の通り。
d 文字通り、動静脈がシャントする病態。nidusは出現しない。
e Sturge-Weber症候群では脳内石灰化や顔面の血管腫をみる。

正答率:94%

テーマ:脳動静脈奇形〈AVM〉の診断

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