103A40

3か月の男児。嘔吐を主訴に来院した。全身状態は良好だが、機嫌が悪く啼泣を続けている。上腹部に異常を認めない。腹部の写真を別に示す。
まず行うのはどれか。
腹部CT
注腸造影
用手還納
腫瘤の穿刺・吸引
血清CRP値の検査

解答: c

103A40の解説

腹部の写真から左鼠径ヘルニアが疑われる。全身状態は良好であることから、用手還納をまず行う。
a・b 上記対応が第一選択である。小児において放射線検査は臨床現場でも閾が高い。
c 正しい。まずは用手還納を行う。
d 腫瘤の穿刺は腸管穿孔の恐れがあり禁忌。
e 炎症反応が上昇する可能性があるが、治療への影響は少ない。

正答率:93%

テーマ:鼠径ヘルニアへの対応

フォーラムへ投稿

関連トピック