101A45

53歳の女性。3週前からの右肩関節痛を主訴に来院した。外傷の既往はない。肩関節可動域は屈曲70度、伸展20度、外転60度、内転30度、外旋20度、内旋45度で、特に外旋時に痛みが増強する。
日常動作で大きな支障をきたすのはどれか。2つ選べ
整髪
結帯
食事
書字
靴下着脱

解答: a,b

101A45の解説

肩関節の屈曲とは「前ならえ」の方向、外転・内転は側方への運動(羽で飛ぶような運動)、外旋・内旋は肘関節を屈曲した状態で前腕を水平移動するような運動である。つまり、屈曲制限と外旋制限が顕著で軽度の外転制限があるため上腕を上に挙げたり後ろに回す動作が困難となる。
a 正しい。腕を上もしくはに挙げる、屈曲・外転運動が必要なので支障をきたす。
b 正しい。手を後ろに回す必要があるため外旋運動である。
c・d 軽度の屈曲が可能であれば、肘関節・手関節・指関節の運動で可能なので問題ない。
e 上腕を上に挙げる必要はないため可能と考えられる。

正答率:93%

テーマ:五十肩〈凍結肩〉によって生じる日常生活動作の支障

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