あたらしい整形外科chapter2.1「肩関節周囲炎」の講義で、「外旋(→結帯動作)」というテキスト穴埋めがありますが、結帯動作は「内旋」が正しいと思われます。
肘屈曲90度の姿勢から外旋を行うと、手は体に離れるように動いてしまうため、結帯動作のように背部に手がいくことはないことがわかるかと思います。英文、成書での記載は見つけておりませんが、「『肩に関する動作』関西理学16:13-17,2016(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkpt/16/0/16_13/_pdf)」をはじめ、多くの和文、抄録で結帯動作が内旋である旨の記載があります。
続く臨床像問題(101A-45)でも「外旋時に痛みが増強する」という情報からb.結帯を選択しておりますが、外旋時の痛みはむしろa.整髪(屈曲、外転、外旋の複合運動)に影響するかと思います。b.結帯は内旋45度という可動域制限によって制限されると考えた方がより自然かと思います。
(参考可動域は80度:日本整形外科学会雑誌69, 240-250,1995およびリハビリテーション医学32,207-217,1995より。画像はこちらにまとまっていますhttp://www.japanpt.or.jp/upload/jspt/obj/files/publiccomment/4_rom_20140612.pdf)
ご検討、よろしくお願いいたします。
確認が疎かでした。ありがとうございます。
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