100F46

43歳の男性。右下肢の脱力感を主訴に来院した。2週前、重量物を挙上した際に腰部に激痛を認めた。右下腿外側から足背への感覚障害を認める。
この患者にみられる所見はどれか。2つ選べ
排尿困難
膝蓋腱反射消失
膝伸展筋力低下
母趾伸展筋力低下
Lasègueテスト陽性

解答: d,e

100F46の解説

腰椎椎間板ヘルニアの症例である。右下腿外側から足背の感覚はL5の右側神経根支配であるため、レベルはL4/L5である(事実、腰椎椎間板ヘルニアではL4/L5が最多)。L5神経根は前脛骨筋、長趾伸筋、長母趾伸筋を支配している。
a S2〜4の障害による。
b L4障害による。
c 膝の伸筋は大腿四頭筋による。大腿四頭筋はL2〜L4の支配なので、みられない。
d 正しい。右脚の足趾の背屈ができないと考えられる。
e 正しい。下肢伸展挙上テスト〈SRL〉と同義。L4/L5およびL5/S1のヘルニアで坐骨神経に沿った疼痛がみられる。

正答率:58%

テーマ:腰椎椎間板ヘルニアにみられる所見

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