解決済 112E34 05.感染症

γ-GTP上昇について

いつも大変お世話になっております
この患者の血液検査の値で、γ-GTPが高いのは肥満によるものでしょうか
それとも筋破壊や基礎疾患の糖尿病などで特徴的なのでしょうか
この問題の本筋とは外れてしまうかもしれませんが教えていただけると幸いです

回答3件

  • お疲れ様です。学生ですが返信させていただきます。

    γ-GTPの上昇は肝炎の可能性を示唆していると思われます。
    糖尿病など生活習慣病の背景もあることから
    「メタボリックシンドローム」やそれを背景とする
    「非アルコール性脂肪肝」を鑑別の一つにあげたいと思います。

    あくまで推測の域を出ませんが、参考になれば幸いです。

    • 、2
      NASHも考えられるのか…たしかに…
      ステロイドの服用でも上がるんですね 大変勉強になりました!ありがとうございます!

  • この患者さんはBMIが30以上と肥満ですし、やはりNASHが可能性としては最も疑わしいかと思います。NASHはAST、ALTが正常値のこともあるみたいですし、本症例でも一応AST優位になっていますね。
    γ-GTPは飲酒の習慣によっても上昇することが知られていますが、それだけでは100は超えないかと考えます。ただALPは正常範囲内ですのでPBCや癌など胆管閉塞をきたす疾患は考えられなそうです。
    また抗精神病薬や抗てんかん薬、ステロイドの服用でもγ-GTPが上昇することがあるみたいです。

コメントを投稿する

ログインするとコメントを投稿することができます。

  • 問題参照 112E34

    64歳の女性。左下腿の腫脹と疼痛のために救急車で搬入された。3日前から左足部が腫脹し、本日は下腿全体に広がって動けなくなったため救急車を要請した。最近の外傷歴はない。昨日からは倦怠感が強く、食事を摂れていない。健診で糖尿病の可能性を指摘されていたが、治療は受けていなかった。意識はやや混濁。身長154cm、体重72kg。体温38.4℃。心拍数112/分、整。血圧98/64mmHg。呼吸数20/分。SpO2 96%(room air)。腹部は平坦、軟。左下腿に発赤、熱感および握雪感を伴う腫脹がある。尿所見:蛋白1+、糖3 +、ケトン体2+、潜血1+、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球468万、Hb 13.9g/dL、Ht 42%、白血球16,300(桿状核好中球30%、分葉核好中球50%、好酸球1%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球12%)、血小板41万。血液生化学所見:総蛋白6.2g/dL、アルブミン2.6g/dL、総ビリルビン0.9mg/dL、直接ビリルビン0.2mg/dL、AST 28U/L、ALT 16U/L、LD 177U/L(基準176〜353)、ALP 285U/L(基準115〜359)、γ-GTP 132U/L(基準8〜50)、アミラーゼ 50U/L(基準37〜160)、CK 242U/L(基準30〜140)、尿素窒素48mg/dL、クレアチニン1.6mg/dL、尿酸7.9mg/dL、血糖398mg/dL、HbA1c 8.8%(基準4.6〜6.2)、Na 141mEq/L、K 5.4mEq/L、Cl 97mEq/L。CRP 18mg/dL。下腿の写真(A)と左下腿CT(B)とを別に示す。

    直ちに行うべき処置はどれか。

    • a 局所切開
    • b 利尿薬投与
    • c 外用抗菌薬塗布
    • d アドレナリン静注
    • e ステロイドパルス療法
  • 関連トピック