解決済 112E34 05.感染症

非外傷性のガス壊疽

通常,ガス壊疽は,外傷により土壌にいるウェルシュ菌などが体内に侵入して生じるものだと思うのですが,
本問題では「外傷歴はない」とあります.

易感染性があるので感染が悪化しやすい状況ではあると思いますが
そもそも感染のきっかけがなければこういった菌が体内で増殖することはないと思うのですが,
今回の場合何が感染のきっかけと考えられますか?
わかる方いましたら教えて頂けると幸いです.

回答1件

  • ガス壊疽にはクロストリジウム性と非クロストリジウム性があり、前者は汚染を伴う外傷から感染し、後者は高齢者や糖尿病などの易感染性の背景で感染しやすいようです。この症例は後者なのかなと推察します。

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  • 問題参照 112E34

    64歳の女性。左下腿の腫脹と疼痛のために救急車で搬入された。3日前から左足部が腫脹し、本日は下腿全体に広がって動けなくなったため救急車を要請した。最近の外傷歴はない。昨日からは倦怠感が強く、食事を摂れていない。健診で糖尿病の可能性を指摘されていたが、治療は受けていなかった。意識はやや混濁。身長154cm、体重72kg。体温38.4℃。心拍数112/分、整。血圧98/64mmHg。呼吸数20/分。SpO2 96%(room air)。腹部は平坦、軟。左下腿に発赤、熱感および握雪感を伴う腫脹がある。尿所見:蛋白1+、糖3 +、ケトン体2+、潜血1+、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球468万、Hb 13.9g/dL、Ht 42%、白血球16,300(桿状核好中球30%、分葉核好中球50%、好酸球1%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球12%)、血小板41万。血液生化学所見:総蛋白6.2g/dL、アルブミン2.6g/dL、総ビリルビン0.9mg/dL、直接ビリルビン0.2mg/dL、AST 28U/L、ALT 16U/L、LD 177U/L(基準176〜353)、ALP 285U/L(基準115〜359)、γ-GTP 132U/L(基準8〜50)、アミラーゼ 50U/L(基準37〜160)、CK 242U/L(基準30〜140)、尿素窒素48mg/dL、クレアチニン1.6mg/dL、尿酸7.9mg/dL、血糖398mg/dL、HbA1c 8.8%(基準4.6〜6.2)、Na 141mEq/L、K 5.4mEq/L、Cl 97mEq/L。CRP 18mg/dL。下腿の写真(A)と左下腿CT(B)とを別に示す。

    直ちに行うべき処置はどれか。

    • a 局所切開
    • b 利尿薬投与
    • c 外用抗菌薬塗布
    • d アドレナリン静注
    • e ステロイドパルス療法
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