お世話になっております。
あたらしい内科外科③のchapter3の溶血概論で扱われていた問題で、直接ビリルビン値0.8mg/dlで値が横ばいと講義内でおっしゃっていましたが、巻末基準値では正常値は0.2mg/dl以下となっています。
0.2以下に対して0.8は増加しているのではないかと思ったのですが、横ばいと考えられる理由を教えていただきたいです。
よろしくお願いいたします。
質問拝見いたしました。
間接ビリルビンを算出すると3.0mg/dLなので、間接ビリルビン優位の上昇です。
おそらく「(間接ビリルビンと比較すると)横ばい傾向」というニュアンスだと思いますが、
溶血にて増加した間接ビリルビンが肝に運ばれ、適切にグルクロン酸抱合を受ければ、直接ビリルビンになりますので、結果としてやや増加しても不思議ではないかと思います。
そういう視点から考えても、実際の数値は巻末基準値を超えていようが、この疾患の本態としてはここは直接ビリルビンは横ばいと表現した方が、むしろ間接ビリルビンが上昇していることを強調できるので、そのように表現なされたのではないかと思われます。
ログインするとコメントを投稿することができます。