2019あたらしい内科・外科③血液のp.44の5ポチ目に「間接ビリルビン値の増加に伴い、黄疸や胆石がみられやすくなる。また、尿中ウロビリノゲンは上昇する。尿中へヘモグロビンが流出することもある。」と記載がありますが、尿中ウロビリノゲンが上昇するのは、溶血によって間接ビリルビンが上昇した結果、直接ビリルビンも上昇することで尿中ウロビリノゲンが上昇したと理解してよろしいのでしょうか。
もし仮にそうであった場合、溶血において間接ビリルビンも直接ビリルビンもどちらも上昇すると考えたのですが、本問において直接ビリルビンが正常値に収まっているのはなぜでしょうか。
尿中ウロビリノゲンが上昇するのは、溶血によって間接ビリルビンが上昇した結果、直接ビリルビンも上昇することで尿中ウロビリノゲンが上昇したと理解してよろしいのでしょうか。
→正しいです。直接ビリルビン↑〜尿中ウロビリノゲン↑のところにもう少し付け加えると、直接ビリルビンが↑して、腸管でのウロビリノゲン産生量が↑します。ウロビリノゲンは腸肝循環を形成しますので、血中に再吸収されるウロビリノゲンも↑し、それによって尿中に排泄されるウロビリノゲンも↑します。
溶血において、血中の直接Bilがそんなに上昇しないのは、胆道系に閉塞があるわけではないので、直接Bilの産生量が↑したところで、正常に胆道→腸管→便へと捨てることができるからです。
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