この問題で心タンポナーデを確定できる徴候はありますか?
気胸の症状ですべて説明できる気がしてしまいます・・・。
気胸単体ではなく、心タンポナーデも合併していると確信できなかったので心嚢ドレナージが選べませんでした。
的外れな回答でしたらすみません、110B52は有用性の低いものは?という問いなので、閉塞性のショックを解除して搬送するのに中心静脈までとらなくても...という問題だととらえて軽く流していました。深めて勉強されておられますね!
確定というのは確定診断ということでしょうか?そういう意味では問題文からだけでは確定は難しいかなと思います。
状況的には胸にナイフが刺さっていて、体外への出血はそこまでなさそうなので心嚢内に達していればタンポナーデになっている可能性はあるなあという感じで解いていました。血圧の低下と脈拍の上昇は同じ閉塞性のショックを引き起こす緊張性気胸でも見られます。また110B51では吸気時に大腿動脈の拍動が減弱し、という記述から奇脈が疑われ胸部の聴診で心音が減弱しているというところで(前問の正解選択肢の頸静脈怒張は見られているとすると)Beckの3徴がそろいます。候創部より呼吸に伴う空気の流入出が疑われ、呼吸音は左側でわずかに減弱している。というところは気胸を感じさせます。以上から心タンポナーデと気胸を合併していると考えることができます。
今回は心エコーをしていて実際の設定では(かかれてはいませんが)心嚢液の貯留を見ているのだと思います。このような記述があれば確定できますが問題文にはかかれてないですよね...
>saikawさん
エコー所見で
・心タンポナーデがあるという所見があればもちろん心嚢穿刺をやるし、
・心タンポナーデがないという所見があれば心嚢穿刺をやらないんじゃないか?
と思ったんです。で、その結果が問題文にないため、エコー以外に、この所見は気胸では説明つかないぞ!っていうのがあるのかなーと思った次第です。
確かに2番でエコーを聞いている時点で(国試的には)所見あり、ってことになりますね。
なんとなくすっきりしました、ありがとうございます!
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