解説動画の中で、収縮期血圧と呼吸数からqSOFA2点ということで敗血症が疑われるとおっしゃっています。
しかし、本症例は3歳の小児ということなので、血圧が有意に低下しているとは判断出来ないと思いました。
ここで、疑問なのですが、バイタルサインの基準値がそもそも異なる年齢の小児に対し、qSOFAを適用して良いのでしょうか?
ちなみに敗血症ガイドライン2016では、小児敗血症の定義は「感染症(疑いを含む)+SIRS」となっています。(下記URL 201頁参照)
https://www.jsicm.org/pdf/jjsicm24Suppl2-2.pdf
ご報告ありがとうございます。
仰せの通り、qSOFAの値をそのまま小児に当てはめることはできません。
本問の正答を導くにあたり、あえて敗血症か否かを断ずる必要はないため、講義動画を修正して敗血症についての発言をカットさせていただきました。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
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3歳の女児。発熱と全身の皮疹を主訴に祖母に連れられて来院した。2日前から38℃台の発熱と顔面の紅斑が出現し、紅斑は昨日から全身に拡大したという。薬剤内服歴はない。体温38.1℃。脈拍132/分、整。血圧96/58mmHg。呼吸数30/分。SpO2 98%(room air)。口囲と鼻周囲の紅斑とともに鱗屑、黄色痂皮を認める。びまん性紅斑は頸部、腋窩、腹部および鼠径部に高度である。患児は接触痛を訴え、元気がなく不機嫌である。頸部の紅斑には小水疱と小膿疱を伴う。眼粘膜と口腔粘膜とに異常を認めない。血液所見:赤血球434万、Hb 12.1g/dL、Ht 35%、白血球12,300、血小板33万。免疫血清学所見:CRP 0.8mg/dL、ASO 230単位(基準250以下)。顔面から胸部にかけての写真を別に示す。
最も考えられるのはどれか。