NSAIDsに抗血小板作用があるというよりは、「NSAIDsのうちアスピリンにのみ臨床でも有効な抗血小板作用がある。」ようです。
今回の選択肢dはアスピリン単体を指すものではないと思われますし、わざわざ抗血小板作用を聞くのであれば選択肢bのように抗血小板薬投与と別途選択肢は用意しないかな~と思います。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjphcs/41/6/41_404/_pdf
この9ページ目(412項)あたりにそのようなことが書いてあったので参考になればと思います。
もし抗血小板作用を意識するならば「NSAID(アスピリン)の少量投与」と出題してくるような気がします。自分はこの書き方から、出題者は扁桃の腫大や発赤だけを見て消炎鎮痛剤を処方したがる受験生を引っ掛けたかったのではないか、という印象を受けました。
そして仮にアスピリンの少量投与と書かれてあった場合でも、アスピリンはIgA腎症への効果が示されていない
(https://minds.jcqhc.or.jp/n/cq/D0003134 解説3. IgA腎症に対するアスピリン単独投与の有効性を評価したRCTは未だ報告されていないが、アスピリン+ジピリダモール vs. ビタミンB 投与の尿蛋白と腎機能に対する影響を比較検討したRCTでは明らかな差が認められなかった)
とのことからdは×選択肢になると思います。
穂澄先生が解説された通り文中に発熱や痛みの所見が記載されていないから、或いはTK777さんが仰るようにNSAIDにはアスピリン以外も含まれているから、という理由もdを切るには十分足りる説明でしょうし、そちらの方が問題を解くにあたり実践的な解釈かもしれません。
ログインするとコメントを投稿することができます。