48歳女性、IgA腎症の患者さんの治療方針で、抗血小板薬がなぜ有効なのか、いろいろ調べたのですが納得いく解説がなかったので質問しました。本症例では、口蓋扁桃の腫大が認められるのですが、その理由から炎症後の血栓を防ぐためとの解説もありました。もし、なぜ抗血小板薬が有効なのか知っていたら教えていただきたいです。
本当にざっくりとした機序なのですが
① 糸球体障害
↓
② ①に対する血小板の活性化
↓
③ 腎障害物質の産生
↓
④ 腎炎の悪化
↓
さらなる糸球体障害(①に戻り、悪循環)
この①~④の悪循環のうち②を抑えることで
IgA腎症、ネフローゼ症候群に対して使用すると、腎機能改善やCrクリアランスの上昇、および尿中蛋白減少効果が期待されるみたいです。
訂正などあればご教授ください!
IgA腎症のようにメサンギウム基質に免疫複合体が沈着する疾患では、
増生したメサンギウム基質が周囲の血管を圧迫し、血管障害のため血尿がみられます。
このことはつまり、圧迫を受けた血管において血栓が形成されるリスクとなるということですので、
糸球体保護を目的として抗血小板薬や抗凝固薬が有効です。
というように穂澄先生が講座内でおっしゃっておりました。
教えていただきありがとうございます。増殖したメサンギウム基質による血管障害に対しての腎保護作用のためで有効ということなんですね。ありがとうございます。
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