お世話になっております。
穂澄先生は、講義内で【これは粥状硬化病変であり、not 血栓である】と解説してくださっています。血栓には粥状硬化などによるアテローム血栓と、AFなどによるフィブリン血栓があり、粥状硬化病変からもじわじわ血栓はできると思うのですが、今回のnot血栓というのは、粥状硬化があるけど、完全に詰まってはいないという意味でnot 血栓と先生は使われているのでしょうか?
また先生は、【血栓】という言葉を【フィブリン血栓が塞栓した状態】を表す時に多く使われている気がするのですが(AFの背景ある患者さんが脳梗塞で、これは血栓だねのように)、粥状硬化病変からのアテローム血栓を血栓と捉えるのはあまり上手くないのでしょうか?
講義内での言葉遣いと私自身の頭の道具箱がうまく一致していない気がするので投稿しました。よろしくお願い致します。
>また先生は、【血栓】という言葉を【フィブリン血栓が塞栓した状態】を表す時に多く使われている気がするのですが(AFの背景ある患者さんが脳梗塞で、これは血栓だねのように)
↑そのとおりです。
>粥状硬化病変からのアテローム血栓を血栓と捉えるのはあまり上手くないのでしょうか?
↑うまいかうまくないか、は断言できませんが、少なくともこれまで講師業をやってきて必要と思ったことはありません。
各所でお話していますが、医学的知識は非常に膨大であり、おそらくその全体像を100とすると、僕でも10すらマスターできていないと思います。そして、講義のコマ数や医師国家試験の過去問との兼ね合いといった様々な制限から、おそらく講義内で受講生に伝えられる知識は5にも満たないと思います。ですので、貴重なリソースをあえて必要ない知識に割かないようにしている形になります。
が、もちろんこの事実は「これは覚えるな!」とか「覚えると損をする!」ということを意味するわけではありませんので、受講生各人が自身の興味や学内試験の出題ポイント等照らし、適宜取捨選択していただければよいのかと思っています。
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