解決済 109A34 07.循環器

ASOでカテーテルによる血栓除去を行うか否か

いつもお世話になっております。

ASOの治療法について、ほずみ先生は講義で、粥状硬化病変だからバルーンカテーテルによる血栓除去は行わないと言及されていましたが、

https://www.kchnet.or.jp/hdc/cardiovascular/disease/treat/EVT.html

ここにも記載あるように、ASOにカテーテル治療は行われるようです。私も本例の血管造影写真で、右大腿動脈の完全閉塞している部分があるので、カテーテル治療が有用であると考えてしまいます。

選択肢eがなぜダメなのかわからないのですが、知っている方がいればご教授下さい

回答2件

  • 初めまして,
    早速拝見させていただきました.
    本症例では発症が半年前からの慢性の経過を辿っており, 血栓や塞栓などによってスポッと詰まる急性のものではなく, 粥状硬化によってジワジワ閉塞したものを考えます.
    ご指摘にあった通り「カテーテル治療」は有効ですが, それはバルーンを用いた血管拡張やそれに続くステント留置術であり, まさに選択肢d) PTAの一環です. e) 血栓除去ではございません.
    以下のサイトが参考になるかと思います.
    http://www.npo-jhc.org/image/pdf/aso.pdf

    もちろん急性動脈閉塞症にて5Pを呈している状況なんかにおいてはバルーンカテーテルによる血栓除去が有用と思われます.

    取ろうにも硬くて取れないのか, はたまたできたてほやほやの血栓ならすんなり取れるなどと考えると理解しやすいかもしれません.

    • 参考になりました。ありがとうございます。

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  • 問題参照 109A34

    75歳の男性。歩行時の下肢痛を主訴に来院した。半年前から200m程度の歩行で右下腿が痛み出して立ち止まらなければならなくなった。改善しないため受診した。痛みは2、3分で消失し、再び歩行が可能になる。右大腿動脈の触知は左大腿動脈に比べて弱い。腹部・骨盤部CT血管造影写真を別に示す。
    治療法として適切でないのはどれか。
    • a 運動療法
    • b 血管拡張薬
    • c バイパス術
    • d 経皮血管形成術〈PTA〉
    • e バルーンカテーテルによる血栓除去
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