解決済 111I46 06.呼吸器

CO2ナルコーシスに対して気管挿管を行うかNIPPVを行うか判断する基準

CO2ナルコーシスに対して気管挿管を行うかNIPPVを行うか判断する基準で意識状態が悪い時や呼吸数が少ない時は気管挿管を選ぶのは分かるのですが本文中に意識は清明で呼吸数も12回/分と明らかな除呼吸と言えない場合はどのように考えているのかを教えていただきたいです。よろしくお願い致します。

回答1件

  • お世話になっております。気管挿管の適応ですが、
    ■ 気管挿管の適応
    ・酸素を十分に投与してもSpO2が上がらない
    例)重症肺炎
    ・上気道閉塞(吸気時喘鳴、stridor聴取)
    例)アナフィラキシー、気道損傷・熱傷、喉頭蓋炎
    ・換気不全(呼吸数<5)
    例)脳ヘルニア、ナルコーシス
    と学んでおりました。また、
    ■ NPPVが適応にならず、気管挿管が適応となるもの
    ・意識×(NPPVは患者の協力が必要!)
    ・上気道閉塞
    ・顔面外傷(マスクを顔にフィットできない)
    ・(高度な呼吸不全)SpO2が上昇しなければ挿管に切り替える.
    ・上記がない場合は、NPPVが優先となる.(See 111E38
    ご参考になれば幸いです。よろしくお願いします。

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  • 問題参照 111I46

    76歳の女性。発熱と呼吸困難とを主訴に来院していたが、待合室でぐったりして呼びかけに応じない状態で発見された。5年前から労作時呼吸困難のため自宅近くの診療所に通院していたが、2か月前から通院を自己判断で中断していた。3日前から咳嗽、膿性痰および37.5℃の発熱が出現し、今朝から呼吸困難が出現したため救急外来を受診した。喫煙は71歳まで40本/日を50年間。来院時、意識は清明。脈拍96/分、整。血圧132/88mmHg。呼吸数20/分。SpO2 82%(room air)。口唇にチアノーゼを認めた。呼吸音は減弱し、左胸部にrhonchiを聴取した。下腿に浮腫を認めなかった。鼻カニューラで2L/分の酸素投与を開始し、胸部エックス線撮影を行った。その30分後に、血液検査のため順番を待っていた待合室で倒れていたところを発見された。発見時、脈拍124/分、整。血圧162/108mmHg。呼吸数12/分。動脈血ガス分析(鼻カニューラ2L/分酸素投与下):pH 7.17、PaCO2 102Torr、PaO2 69Torr。胸部エックス線写真を別に示す。

    適切な処置はどれか。

    • a 気管挿管
    • b 胸腔ドレナージ
    • c 非侵襲的陽圧換気〈NIPPV〉
    • d 鼻カニューラ1L/分酸素投与に変更
    • e リザーバー付マスク10L/分酸素投与に変更
  • 関連トピック

    なし