114回解説講座で穂澄先生がおっしゃったようにガイドライン的に造影CTが正解であることは納得いたしました。
しかし私が本問を解く際、放射線Chapter2.4にてビリルビン上昇時には造影検査は無効という説明があったことを思い出し、造影CTを除外してしまいました。
ビリルビンが上昇しているからといって造影検査を除外するのは早計なんでしょうか?もし何か分かる方いらっしゃればよろしくお願いします。
ビリルビン上昇時には胆道造影が無効です。今回の正解肢は造影CT、つまり血行性に癌自体を染め上げることを狙っていますので、胆道造影ではありません。
「2018あたらしい内科外科⑨肝胆膵」を受講いただいていると思いますので、4.2の中ごろ※印を確認し、どうしてビリルビン上昇時に胆道造影が無効なのか、原理から思い出してみて下さい。
ちなみに、ついこないだも類似の質問がありましたので、そちらも確認して下さい↓
https://medu4.com/topics/7003291136
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80歳の女性。右上腹部痛、体重減少および皮膚の黄染を主訴に来院した。1年前から食後に軽度の悪心を自覚していた。3か月前から食後に右上腹部痛が出現するため好物の天ぷらを食べたくなくなったという。1か月前から体重が減少し、家族に皮膚の黄染を指摘され受診した。身長145cm、体重38kg。体温36.7℃。脈拍92/分、整。血圧114/70mmHg。呼吸数14/分。眼瞼結膜は軽度貧血様で、眼球結膜に黄染を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で、心窩部から右季肋部にかけて圧痛を認め、同部に呼吸に応じて移動する径3cmの腫瘤を触知する。尿所見:蛋白(−)、糖(−)、ウロビリノゲン(−)、潜血(−)、ビリルビン1+。便潜血反応陰性。血液所見:赤血球354万、Hb 10.9g/dL、Ht 34%、白血球6,700、血小板14万。血液生化学所見:総蛋白5.8g/dL、アルブミン3.1g/dL、総ビリルビン4.8mg/dL、AST 76U/L、ALT 65U/L、LD 759U/L(基準120〜245)、γ-GT 145U/L(基準8〜50)、アミラーゼ134U/L(基準37〜160)、尿素窒素19mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL、血糖118mg/dL、Na 138mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 100mEq/L、CEA 6.7ng/mL(基準5以下)、CA19-9 89U/mL(基準37以下)。CRP 0.4mg/dL。胸部および腹部エックス線写真で異常を認めない。腹部超音波検査で両側肝内胆管の拡張と肝門部での途絶を認めた。
次に行うべき検査として適切なのはどれか。