解決済 112D32 14.整形外科

大腿骨頭すべり症のX線写真の見方

「2019あたらしいマイナー・整形外科」で、大腿骨が外旋していると「2つの転子の出っ張りの幅が短くなる」というようなご説明があったと思います。
穂積先生の解説を何十回とリピートしましたが、わたしの空間把握能力が低く、あまり理解できません。
むしろ外旋していると、小転子が手前にきて出っ張りが目立ち、幅が大きくなる気がします。
色々と考えすぎて、この112d32の画像も右大腿骨が内旋している?(内側に回っている)ようにしか見えなくなってきてしまいました。
どなたか助けてください。よろしくお願いいたします。

回答2件

  • こんな感じに、だれか友達に両手を横に広げた状況で立ってもらいましょう。

    このとき、正面から写真を撮って、右手の指先と左手の指先との直線距離を測って下さい。Xcmとします。

    つづいて、向かって右真横から写真を撮ってみてください。友達の右手は見えませんね。なので、右手の指先と左手の指先の距離は測れません。

    では向かって右斜前から写真を撮って下さい。右手の指先と左手の指先が確認できると思いますから、その間の直線距離を測って下さい。Ycmとします。

    XとYはどちらが長いでしょうか?

    今回の話はこれと同じです。見る角度によって、左右の出っ張りの部分は長く見えたり短く見えたりするわけです。ただもちろん、だからといってどちらの方向に回旋したのか、までは断言できません。今回の例で言えば、左斜前から写真を撮ってもうまい角度だったらYcmになります。ですので、動画内の解説は「外旋」と断定するためのものではなく、長さが変化することで立体的に回旋している目安にしてね、という1つのポイントとして捉えて下さい。

    多少、感覚的な解説だったかもしれず、分かりにくかったようでしたら申し訳ないです。

  • 非常に細かく解説していただけて感無量です。
    お忙しい中ありがとうございました!

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  • 問題参照 112D32

    12歳の女児。右大腿部から膝の痛みを主訴に来院した。1か月前に友人とぶつかって転倒した後から、痛みが出現した。様子をみていたが痛みが軽快しないため受診した。身長148cm、体重50kg。体温36.3℃。右股関節前方に圧痛を認める。歩行は疼痛のため困難である。右股関節可動域は屈曲と内旋とに制限がある。血液生化学所見に異常を認めない。股関節のエックス線写真(A〜C)を別に示す。

    初期対応として適切なのはどれか。

    • a 関節穿刺
    • b 減量指導
    • c 右下肢の免荷
    • d 抗菌薬の投与
    • e 股関節の可動域訓練
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