お世話になっております。
初歩的な質問で申し訳ありません、この問題は感度特異度を計算して新たに表を作って解く問題とのことですが、そもそもそうしなければならない意味が分かりません。求めるのは陽性的中率だと思うので直に60/110ではなぜ誤った答えになるのでしょうか?
考えたのはそもそも測定した100人と1000人という数の決め方が恣意的すぎるから、(60-40-100)と(50-950-1000)はそれぞれの中でしか比較できないという発想ですが、どなたか解説いただけると助かります。
(大変恐縮ですが、具体例で解説いただくと私自身の能力が低いため他の問の時に迷ってしまいますので、一般論的説明を頂けると幸いです)
おっしゃる通りです。
60/110は、肺癌100人と非肺癌1000人を(つまり有病率=検査前確率が100/1100になるように)人為的に集めて測定した際の的中率です。この結果からは感度と特異度は分かります(ある程度母数がいれば「肺癌と非肺癌の割合に関わらず」、病気ありで陽性になる割合と、病気なしが陰性である割合はわかります)
この問題で問われているのは検査前確率20%の場合の検査後確率です。
つまり、肺癌20%非肺癌80%の集団(検査前確率20%)を用意する
⇨その集団にいる人が検査陽性になった(カットオフの1.5を超えた)。
⇨この人が病気ありの確率は?
というものです。
この問題のように有病率(検査前確率)が異なれば陽性的中率や陰性的中率は大きく変わります。
例えば同じ感度99%、特異度99%であっても
・検査前確率が80%なら⇨陽性的中率は79.2/79.4と、ほぼ100%です。
・検査前確率が1%なら⇨陽性的中率は50%になります
詳細な解説ありがとうございます。
理解が深まりました。
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腫瘍マーカー値(ng/mL) | 肺癌患者(人) | 非肺癌患者(人) |
1.5以上 | 60 | 50 |
1.5未満 | 40 | 950 |
合計 | 100 | 1,000 |