(eの選択肢について)
内分泌代謝のテキストの腎性尿崩症の治療として、サイアザイド系利尿薬を使う理由として、遠位尿細管からの水再吸収を抑制することで代償的に遠位尿細管よりパワフルな近位尿細管からの水再吸収が亢進するため、結果として水再吸収できるとおっしゃっていましたが、同じ要領で考えると、サイアザイド系利尿薬の遠位尿細管からのNaの再吸収を抑えることで、近位尿細管からのNaの再吸収が亢進して結果的に尿中へのNa排泄が低下するのではないかと考え、
(bの選択肢について)
心不全でANP•BNPが分泌され、ナトリウム排泄増加を伴う利尿が起きるため尿中へのNa排泄が上昇するのではないかと考えました。
内分泌代謝領域でよくあるタイプの疑問かと思いました!
とある病態でA, B, Cの3因子が↑の方向に働き、D, Eの2因子が↓の方向に働くとします(A〜Eのパワーは同じとします)。
その場合、↑のベクトルが3つあり、↓のベクトルが2つなので、トータルとしては↑となります。
しかし、局所的にDだけをみると↓方向に働いていますよね。
今回はこの例で言うと「全体として↑する」が正しいのに、「Dをみたら↓じゃないですか? なんで↓しないんですか?」という感じの質問に感じました。
局所的に見たら仰せの病態は正しいですが、他因子も踏まえて複合的に考えるとトータルとしては正しくない、というのが回答になります。
各々のパラメーターが今見ている病態にどれだけ貢献・寄与しているか、というのは正直専門家以外分かりませんので、究極的には暗記になってしまいますね。これは残念ですが割り切って覚えるしか無いです。
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尿へのナトリウム排泄低下を伴う低ナトリウム血症をきたすのはどれか。2つ選べ。