解決済 110D28 07.循環器

右室梗塞疑い症例に対する治療

本症例では下壁梗塞及び房室ブロックから右室梗塞が疑われますが、急性冠症候群ガイドライン(2018 年改訂版)では右室梗塞疑い症例に対する硝酸薬は投与すべきでない(Harm、エビデンスレベルC)となっています(理由はよく分からなかったので知っている方いらっしゃったら教えていただけると幸いです)。
また、Primary PCI 時のヘパリンはアスピリンとの併用が推奨されており、ヘパリン単独投与での有効性は認められていないようです(出典は同じ)。
やや解説が物足りなく感じたので補足させて頂きました。蛇足と感じた方はすみません。硝酸薬が推奨されない理由が解決次第解決済みとさせて頂きます。

回答2件

  • 右室梗塞では、左心に血液を送り出せないため(右心不全)前負荷が小さくなり、血圧が低下してしまいます。
    右室梗塞で血管拡張薬やニトロ等を使用すると、さらなる血圧低下を起こすことになるため投与禁忌となっているのだと考えています。

    ※ 右室梗塞のショックは閉塞性ショック、それ以外の心筋梗塞は心原性ショック。

    • ありがとうございます。確かに静脈拡張作用でより血圧が低下しそうですね...

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  • 問題参照 110D28

    78歳の男性。前胸部痛を主訴に来院した。胸痛は1時間前に朝食の準備をしていたところ突然生じ、前胸部から咽頭部、両頸部にかけての締め付けられる痛みで現在も持続している。高血圧症と脂質異常症で5年前から内服治療を継続している。意識は清明。身長166cm、体重72kg。体温36.8℃。脈拍40/分、整。血圧120/60mmHg。呼吸数18/分。SpO2 99%(room air)。心電図(A)を別に示す。心電図検査の後から、突然の一過性の意識消失発作を繰り返すようになった。この時の心電図モニターの波形(B)を別に示す。
    直ちに投与すべき薬剤はどれか。
    • a 硝酸薬
    • b β遮断薬
    • c へパリン
    • d アトロピン
    • e t-PA〈tissue plasminogen activator〉
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