心雑音があったときには,どの部位でどのような圧勾配で起こっているかを想定するのに役立つ.例えば,大動脈弁閉鎖不全があると圧勾配が大きいので高調な拡張期雑音となる.しかし,肺動脈弁閉鎖不全では圧勾配が小さいため,より低調な音になる.しかし,もし肺高血圧があれば,圧勾配によっては大動脈弁閉鎖不全と同じく高調になる.Fig. 4 の右心系,左心系の拡張期の大血管圧と心室内圧の差(面積)を見れば理解しやすい.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspccs/32/2/32_320202/_pdf/-char/ja 5頁5行目参照
選択肢dは正答ではありませんよ…
ARが進行するというのは、すなわち閉鎖時の弁の隙間が広がるということです。
口笛で高音を出すときにより口をすぼめ、低音を出すときには開口部の面積を広めにするのと同じで、隙間が広がれば雑音は低調になります。
圧較差という観点で言えば、隙間が広がれば広がるほど圧較差は小さくなるので低調な雑音になると言えます。
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