※アプリ経由でいただいた質問です。
循環器1-5で穂澄先生が、気管支動脈は肺を栄養しているのでここが虚血になると肺梗塞を起こすとおっしゃっていましたが、大学の試験の問題では気管支動脈塞栓術の合併症には肺梗塞は起こらないとあり、調べてみると肺は肺動脈と気管支動脈の二重支配なので、梗塞はどちらか単体の虚血では起こりにくいとあったのですが、medu4ではどのようにお考えですか?
気管支動脈(栄養血管)と肺動脈(機能血管)の2つを比べると、前者のほうが肺を栄養する比率が高いです。
しかし、肺動脈も栄養には一部貢献していますし、両者は末梢で吻合していますので、例えば気管支動脈の血流が低下した際には肺動脈がサポートに回る体制が構築されています。
個人差はありますが、気管支動脈は右2本、左2本のケースが最も多いです。
この4本が同タイミングで一気に途絶したら、いくら肺動脈が生きていても肺梗塞になる可能性が高いです。
が、貴殿の大学の試験の問題では「気管支動脈塞栓術の合併症」が問われているようですので、4本を同時に詰めるとは考えにくく、他により正答に近い選択肢があったらそちらを優先して選ぶべきと思われます。
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