113A70(バセドウ病)の問題文中に「胸骨左縁第2肋間に収縮期雑音を聴取」とありますが、これの原因は何と考えられますでしょうか。高心拍出性心不全であれば右縁第2肋間に聞こえるのではと考えたのですが。
高拍出性心不全はA弁とは限りません。
右心系の拍出量 = 左心系の拍出量となるため、AS様の音とPS様の音が混ざっているイメージでいいかと思います。
A弁・P弁どちらも雑音が聞こえることから、心基部の雑音と表現するのが正しいのかもしれませんね。
今後の国家試験では2RSB、2LSBどちらの可能性もあるかと思いますが、110D19でも2LSBだったので、今後も第2肋間胸骨左縁で統一されていくのかもしれませんね。
ASは非常にcommonなので、2RSBの雑音を聞いたらまずASを思い浮かべて欲しいという作問者の願いから、高拍出性心不全は2LSBになっているのかな、と思ったりしました。
ありがとうございます!わかりました。
ログインするとコメントを投稿することができます。
13歳の女子。疲れやすさを主訴に来院した。陸上部に所属している。1年前から疲れやすさを自覚し、短距離走の成績が落ちてきたことに気づいていた。最近、より疲れやすくなったため受診した。食欲は旺盛である。病院の階段を上る際に動悸と胸の苦しさを感じたという。脈拍120/分、整。血圧136/72mmHg。頸部触診で甲状腺の腫大を認める。心音では胸骨左縁第2肋間にIII/IVの収縮期雑音を聴取するが、呼吸音には異常を認めない。手指に振戦を認める。血液所見:赤血球452万、Hb 12.3g/dL、Ht 36%、白血球8,900、血小板23万。血液生化学所見:総蛋白6.1g/dL、アルブミン3.6g/dL、AST 33U/L、ALT 31U/L、尿素窒素13mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL、TSH 0.1μU/dL未満(基準0,5~5.0)、FT3 30pg/mL以上(基準2.2~4.3)、FT4 10ng/dL以上(基準0.9~1.7)、抗TSH受容体抗体陽性。
現時点の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。