選択肢 a と c について迷いました。
実臨床において、問題のように脳梗塞で舌根沈下が強い場合に経口の気管挿入は、輪状甲状靭帯切開に優先されるものでしょうか?
特に、「呼吸状態が悪化した」とあるので、緊急度が高いと思い c を選びました。
(正当は a)
本文には舌根沈下としか状況が書かれていないので気管挿管がうまくいくか判断しかねませんが,
舌根沈下くらいでは気管挿管を行えない理由にはならないのではないでしょうか?
あくまで輪状工場靭帯切開は,気管挿管が行えない場合(異物により気道のメインルートが通行止めの場合など)に行われるという認識が正しいと思います.
おそらくそうなのでしょうね。
舌根沈下で気管挿入がどれくらい大変かを見たことも、もちろん行ったこともなく、
感覚的なところがまだわからないんですよね…
よく考えたら、舌根沈下に(経口)エアウェイが使えることを考えれば、
気管挿管でいけるということも言えそうです。
とっとと医師になって、体で覚えたいものです。
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次の文を読み、42、43の問いに答えよ。
68歳の女性。意識障害と右上下肢の麻痺のため救急車で搬入された。
現病歴:3年前から高血圧症と心房細動に対して降圧薬と抗凝固薬との内服治療を受けていた。夕方、夫との買い物の途中で右手に力が入らなくなり、右足の動きも悪くなった。帰宅後、玄関先に倒れ込んでしまい意識もはっきりしない様子であったため、夫が救急車を要請した。
既往歴:7歳時に急性糸球体腎炎で入院。
生活歴:喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
家族歴:父親が高血圧症で治療歴あり。
現 症:意識レベルはGCS 9(E3V2M4)。身長158cm、体重54kg。体温35.8℃。心拍数68/分、不整。血圧192/88mmHg。呼吸数10/分。SpO2 97%(鼻カニューラ4L/分酸素投与下)。頸静脈の怒張を認めない。心音は心尖部を最強点とするII/VIの収縮期雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。右上下肢に弛緩性麻痺を認める。
検査所見:血液所見:赤血球398万、Hb 10.2g/dL、Ht 34%、白血球8,800、血小板22万、PT-INR 2.1(基準0.9〜1.1)。血液生化学所見:総蛋白6.8g/dL、AST 18U/L、ALT 12U/L、尿素窒素22mg/dL、クレアチニン1.2mg/dL、Na 138mEq/L、K 4.8mEq/L、Cl 109mEq/L。頭部CTで左被殻に広範な高吸収域を認める。
CT撮影を終え処置室に戻ってきたところ、呼吸状態が悪化した。舌根沈下が強く、用手気道確保を行ったがSpO2の改善がみられなかった。
この患者にまず行う気道管理として適切なのはどれか。