解決済 110A50 03.血液

適応年齢について

いつもお世話になってます。
選択肢bの解説に関してですが、造血幹細胞移植は65歳以下、骨髄移植は40歳以下が適応だと思うのですが、いかがでしょうか?

回答5件

  • ざっと確認した限り、仰せの内容の根拠がみつかりませんでした。
    エビデンスが高そうな文献のweb上リンクと何ページのどこかに記載があるか、を教えていただけると助かります。

  • 同種造血幹細胞移植の中に骨髄移植は含まれています。
    よってこの問題の設問では骨髄移植を指していると考えるのが妥当です。
    ちなみにMMなどで適応となる自家末梢血幹細胞移植では65歳以下が対象です。

    https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/HSCT/hsct01.html#:~:text=%E3%80%8C%E5%90%8C%E7%A8%AE%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%8C%E5%90%8C%E3%81%98,%E3%81%8C%E3%82%88%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

  • 再生不良性貧血(AA)の治療のfirst line(CsA+ATG)以外で、second line以降はあまり問われない印象です。
    移植まで行くと各論・オブ・各論・オブ・各論レベルなので、国試レベルでは全く気にする必要がないと思います。
    血内志望など、興味があるようでしたら、ご自分で調べてみることをおすすめします。

    ・ガイドライン:http://zoketsushogaihan.umin.jp/file/2020/02.pdf
    p13にstage2b~5のフローチャートがあります。
    p17~移植について書いてあります。
    ・AAの移植については
    https://www.jshct.com/uploads/files/guideline/02_04_apla02.pdf
    の表3.がわかりやすいでしょう。

    細胞ソースについては
    ・末梢血幹細胞は成績が悪く、原則適応とならない
    ・骨髄が標準的だが、ドナーにHLA一致血縁がいる場合といない場合で治療が異なる。
    ・臍帯血は適応となる場合があるが標準的ではない。

    骨髄移植について、stage2b~5で初回治療に移植が適応となるのは
    ・ドナーがHLA一致血縁、かつ
    20歳未満→標準治療
    20~40歳→適応考慮

    ・G-CSF抵抗性で好中球0の激症AA
    ~60歳→ 標準治療
    60歳以上→適応考慮

    で、second line以降は
    ・HLA一致血縁:~60歳
    ・HLA非一致:〜40歳
    が標準治療として移植が行われます。

    さっと読んだ限りなので、間違い等あればご容赦ください。

  • @shigekix、@なんのかけ、ありがとうございます!

    現状の記載で問題なさそうですね。
    条件によっては40歳以上で適応となる例外もありますが、原則40歳未満でgoという理解で行きましょう。

    @Nissy、確認の上、問題なさそうなら解決済にお願いします。

  • 返信が遅れてしまい申し訳ありません。
    穂積先生、なんのかけ先生、Shigeki先生ありがとうございます。

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  • 問題参照 110A50

    67歳の男性。全身倦怠感と微熱とを主訴に来院した。1か月前から全身倦怠感を自覚し、1週前から37℃台前半の微熱が持続していた。数日前から、歯肉からの出血もみられた。体温37.4℃。眼瞼結膜は貧血様だが眼球結膜に黄染を認めない。口腔粘膜に点状出血と咽頭に軽度の発赤とを認める。表在リンパ節は触知しない。心基部を最強点とするII/VIの収縮期駆出性雑音を聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾は触知しない。両側下腿に紫斑を認める。血液所見:赤血球157万、Hb 5.7g/dL、Ht 15%、網赤血球0.3%、白血球1,800(桿状核好中球5%、分葉核好中球13%、好酸球3%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球72%)、血小板1.3万、PT 99%(基準80〜120)、APTT 29秒(基準対照32.2)、血漿フィブリノゲン 286mg/dL(基準200〜400)、血清FDP 10μg/mL以下(基準10以下)。血液生化学所見:総蛋白7.0g/dL、アルブミン4.2g/dL、ハプトグロビン74mg/dL(基準19〜170)、総ビリルビン0.6mg/dL、AST 28U/L、ALT 22U/L、LD 237U/L(基準176〜353)、尿素窒素18mg/dL、クレアチニン0.8mg/dL、尿酸3.6mg/dL、Fe 325μg/dL。CRP 1.3mg/dL。骨髄生検のH-E染色標本(A、B)を別に示す。
    対応として最も適切なのはどれか。
    • a 経過観察
    • b 同種造血幹細胞移植
    • c 蛋白同化ホルモンの投与
    • d エリスロポエチン製剤の投与
    • e シクロスポリンと抗胸腺細胞グロブリン〈ATG〉の併用療法
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