解決済 110A50 03.血液

再生不良性貧血

お世話になります。
medu4 2019あたらしい内科外科③血液のテキスト、授業では再生不良性貧血の重症度分類における、④重症度の項目において網赤血球の基準が20000未満と記されておりますが、他の参考書や2018年改訂版ガイドラインでは重症度分類における④重症度の網赤血球の基準が40000未満と記載されておりました。
いかがかでしょうか?

また、最新のガイドライン改訂等は最新版以外の講座(2019年や2018年購入の講座)のインフォメーションには反映されますでしょうか。

ご回答よろしくお願いします。

回答2件

  • ご指摘の点、近年の学会ガイドライン改訂によって変化したポイントになります。
    そのため、2020講座では反映されています。

    学会ガイドラインは毎年非常に多くのものが改訂され、時々刻々と数値類が変化します
    そのため、medu4内のルールとして、
    ・過去問の正解を導くことが困難になってしまうほどガイドラインが改訂されてしまった場合
    ・該当セクションを超えて、他領域や他科目まで著しく影響を及ぼす例
    に限定して、過去年度の講座では告知することにしています。

    上記以外に対して逐一、告知等はしていません。なぜなら、それをチェックして反映する受講生側としても、我々制作側としても気が休まることがなく、本来の目的である「医学的思考力の養成と、来たるべき試験類の合格、確実に研修医になること」の達成に直結しない不毛な労力となるためです。今回の症例でも、2万でも4万でも重症であることに変わりはなく、解答に変更はありません。また、2万か4万か確実に値を覚えていないと解けない他過去問の出題もありません。さらには、2万か4万か、の違いが血液学全体の理解や内科外科全体、産小老やマイナーまで影響が及ぶかというとそうではありません。受講生の方が専門医になるころにはまた数値が変わるかもしれません。

    おそらく今回、たまたま再生不良性貧血のガイドラインとテキスト記載の齟齬を発見されたと思われますが、正直このレベルの齟齬を上げだすと、多々あります。また、こうした齟齬類は一度気になりだすと止まらなくなるもので、ガイドライン以外にも他の参考書や他の予備校の講師の発言と突き合わせて「どちらが正しい?」という泥沼に進んでいってしまう危険性があります。

    では、こうしたポイントをすべて列挙してテキストに書き込み直して、覚え直すのか? もちろん徹底的にやらねば気がすまない方もおられるでしょう。そうしたタイプの方には申し訳ないのですが、おそらく大部分の受講生のとって、そのような面倒なことをしたくないからこそmedu4講座を選んでいただいていると思うのです。端的に言ってしまうと、講義内容自体はもちろんのこと、今の自分は何を覚えて何を捨てるべきなのか、という知識の取捨選択・管理面の指標としてmedu4講座をご利用いただいていると思います。

    医学知識は膨大すぎて、100%の達成は無理です。お偉い教授様だって、その専門分野で誤解していることがあったりするわけですもん。私個人の考えになりますが、90%で満足してよいと思うのです。残り10%を追求しだすと、いつまで経っても終わりがありませんし、逆に重要な90%が疎かになるリスクとなります。medu4講座でもこのへんの厳密さとコスパの天秤のバランスを意識しています。私が厳格なルールのもと、国試過去問と学会ガイドライン、講義内容、テキストを管理していますので、そこは信頼していただいて大丈夫です。

  • ほずみ先生早急なご回答ありがとうございます。
    不明点が解消され良かったです。
    先生のおっしゃる通りです。
    何を覚え、何を捨てるべきかもう一度意識して勉強していこうと思います。
    今後ともよろしくお願いします。

コメントを投稿する

ログインするとコメントを投稿することができます。

  • 問題参照 110A50

    67歳の男性。全身倦怠感と微熱とを主訴に来院した。1か月前から全身倦怠感を自覚し、1週前から37℃台前半の微熱が持続していた。数日前から、歯肉からの出血もみられた。体温37.4℃。眼瞼結膜は貧血様だが眼球結膜に黄染を認めない。口腔粘膜に点状出血と咽頭に軽度の発赤とを認める。表在リンパ節は触知しない。心基部を最強点とするII/VIの収縮期駆出性雑音を聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾は触知しない。両側下腿に紫斑を認める。血液所見:赤血球157万、Hb 5.7g/dL、Ht 15%、網赤血球0.3%、白血球1,800(桿状核好中球5%、分葉核好中球13%、好酸球3%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球72%)、血小板1.3万、PT 99%(基準80〜120)、APTT 29秒(基準対照32.2)、血漿フィブリノゲン 286mg/dL(基準200〜400)、血清FDP 10μg/mL以下(基準10以下)。血液生化学所見:総蛋白7.0g/dL、アルブミン4.2g/dL、ハプトグロビン74mg/dL(基準19〜170)、総ビリルビン0.6mg/dL、AST 28U/L、ALT 22U/L、LD 237U/L(基準176〜353)、尿素窒素18mg/dL、クレアチニン0.8mg/dL、尿酸3.6mg/dL、Fe 325μg/dL。CRP 1.3mg/dL。骨髄生検のH-E染色標本(A、B)を別に示す。
    対応として最も適切なのはどれか。
    • a 経過観察
    • b 同種造血幹細胞移植
    • c 蛋白同化ホルモンの投与
    • d エリスロポエチン製剤の投与
    • e シクロスポリンと抗胸腺細胞グロブリン〈ATG〉の併用療法
  • 関連トピック