解決済 104E67 01.腎

膜性腎症〈MN〉と膜性増殖性糸球体腎炎〈MPGN〉の鑑別について

※アプリ経由でいただいた質問です。

こちらの問題で私は、BのHE標本で糸球体が分葉状に変化していると読み取ってしまい、次の問題であるE68にてMPGNと誤答してしまいました。確かに電顕像でのEDD沈着が基底膜上皮にあるということでMNの診断になるということにはなるのですが、他に鑑別のキーとなる部分が解説がなく、今後似たような問題が登場した時にMNとMPGNを鑑別できるか不安になってしまいました。他に、試験問題のテクニック的な部分も含めて鑑別のポイントとなる部分がありましたら、教えていただけると幸いです。よろしくお願い致します。

回答1件

  • 画像の読み慣れの問題な気がします。これは分葉状ではなく、基底膜肥厚と読むべきです。
    また、MPGNであればIgM沈着もみられることがあり、IgG沈着だけを示すのは変です。
    問題検索からMNとMPGNの問題をピックアップし、比較してみて下さい。

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  • 問題参照 104E67

    次の文を読み、67~69の問いに答えよ。
    58歳の男性。体重増加と下肢の浮腫とを主訴に来院した。
    現病歴:3年前から降圧薬の投与を受けていた。3か月前から尿の泡立ちに気付き、1か月前から下肢の浮腫と3kgの体重増加とを認めている。
    既往歴:特記すべきことはない。
    生活歴:喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
    家族歴:父に高血圧がある。
    現 症:意識は清明。身長167cm、体重72kg。体温36.4℃。脈拍68/分、整。血圧146/90mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾・腎を触知しない。前脛骨部に圧痕を伴う浮腫を認める。
    検査所見:尿所見:蛋白4+、糖(-)、尿潜血1+、24時間尿蛋白4.2g/日。尿赤血球5~10/HPF、尿沈渣(超生体染色)の写真(A)を別に示す。血液所見:赤血球420万、Hb 12.4g/dL、Ht 38%。血液生化学所見:血糖98mg/dL、HbA1c 5.2%、総蛋白5.0g/dL、アルブミン2.4g/dL、尿素窒素18mg/dL、クレアチニン1.0mg/dL、尿酸6.2mg/dL、総コレステロール325mg/dL、Na 142mEq/L、K 3.6mEq/L、Cl 108mEq/L、Ca 8.4mg/dL、P 2.7mg/dL。腎生検のH-E染色標本(B)、蛍光抗体基底膜(緑)とIgG(赤)染色標本(C)及び電子顕微鏡写真(D)を別に示す。
    尿沈渣にみられるのはどれか。2つ選べ
    • a 脂肪円柱
    • b 硝子円柱
    • c 赤血球円柱
    • d 卵円形脂肪体
    • e 尿細管上皮細胞
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