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血漿交換療法と免疫グロブリン静注療法の使い分け

抗体が原因となる疾患で血漿交換療法や免疫グロブリン静注療法が用いられますが、この2つの治療の使い分けがどうも覚えにくく適応疾患を混同してしまいます。使い分けの根拠や導き方をご存じの方教えて下さい。

回答2件

  • 学生です。
    血漿交換療法とIVIGの使い分けは、その疾患の重症度・進行の早さによるのではないかと思います。それぞれの代表的な適応疾患をあげますと
    ・血漿交換療法
    TTP、GBS、Goodpasture症候群、MSの急性期
    ・IVIG
    ITP、GBS、川崎病、(CIDP)
    が国試的な所でしょうか。TTPもGoodpasture症候群も異常な血漿成分を可及的速やかに取り除き正常な血漿で是正しなければならない致死的な疾患です。
    一方IVIGは正常な抗体を大量に流すことで異常な抗体を薄める(紛らわす)、いわば「木を隠すなら森の中」戦法ですから、上記のような劇的な疾患にくらべれば比較的猶予がある疾患といえます。
    GBSはどちらも治療法として挙げられ「どちらも有効である」とガイドラインでは示されていますが、実施の簡便さからIVIGが行われることが多く、腎障害や血栓症のリスクがある場合には血漿交換が選ばれるみたいです。
     自己抗体に対する治療で血漿交換とIVIGで適応しうる疾患数も多く混同しやすいところですが、イメージとして「重症な奴なら手間はかかるが血漿交換」「ちょっと待てそうなら簡便なIVIG」「GBSにはどっちも効く」で僕は覚えています。
     過去問でステロイド抵抗性の尋常性天疱瘡100F9や、TEN107I46
    で血漿交換が治療の選択肢に入ったのも画像とあわせて見とくと記憶に残りやすいかと思います。
     あくまで個人的な考え方なので治療適応に正確なものとは言えませんが参考になれば幸いです。

  • 致死的または急を要する疾患は血漿交換、猶予がある疾患は簡便なIVIGを行うという考え方でうまく選べそうです。ありがとうございました。

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