心房細動の治療でまず行うべきはどれか、と言う問題で抗凝固療法となっていました。pt inrの基準からこれが正しいのは分かるのですが、電気的除細動の選択肢を切れる理由は何でしょうか?
腰痛が血栓によるものなら血栓溶解療法ではないかとも思うのですが、抗凝固療法に含まれるのでしょうか?
回答失礼致します。
心房細動に対して電気的除細動を行うのはバイタルが不安定な時です。
本症例ではバイタルは正常であり、除細動を行うにはちょっと状況としておかしいのかなと感じます。
(dのジゴキシン投与も同様にバイタルが不安定な時=緊急性が高そうな時であり、これも同じ理由で切れます。)
また、血栓溶解療法は発症4.5時間以内に行うものだと私は理解しています。
しかし本症例ではいつ受診なのか分からないので適応にはなりにくいような感じがします。
ちょっと曖昧な回答になってしまい申し訳ございませんが、お役に立てれば幸いです。
腰痛に対しては抗凝固療法の効果を待ちつつ鎮痛薬の投与になるかと思います。
それよりもまず抗凝固療法を行わなければ新たな血栓も出来かねないのでこちらが優先されると思います。つまり緊急性があるのはこちらであり、緊急性からも消去法的にもこの問題は解けると思います。
心房細動の治療として除細動を行う場合、発症時期が不明であれば除細動の前に経食道エコーで左心房・左心耳に血栓なきことを確認後、または抗凝固療法を十分行った上で行います。こちらの27ページを参照下さい。http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2013_inoue_h.pdf
つまりこの点からも除細動をきることができます。
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