解決済 109I73

膜性腎症の原因について

この患者さんの病歴をみると5〜7年前から膜性腎症だったのではないかと考えられます。
膜性腎症の原因として感染症,悪性腫瘍,免疫疾患,薬剤などが挙げられると思いますが、
このような長期間見逃されているような悪性腫瘍はどのようなものが存在するのでしょうか?
膜性腎症の出現以前に他の症候が出現すると思うので、
この経過で悪性腫瘍を検索するということを実臨床ですることがあるのか御教示願います。

回答2件

  • 『エビデンスに基づくネフローゼ症候群診療ガイドライン2017』
    http://jin-shogai.jp/policy/pdf/Neph_2017.pdf
    P.33によると、膜性腎症〈MN〉に合併する悪性腫瘍としては肺癌・前立腺癌・血液腫瘍・大腸癌などが挙げられます。
    悪性腫瘍による死亡率は41.7%と高く(同P.30:表7)、70歳という年齢を考慮しても、悪性腫瘍の検索は行うべきかと思います。

    癌の種類によっては長期間自覚症状がない場合もあり、受診に至らなかったのかもしれません。
    本問の患者さんに関しては、高度な浮腫で歩けなくなるまで病院に来ないような人なので、仮に悪性腫瘍を併発していたとしても、症状が強くなければそのまま放置していた可能性も高いと思います。

  • 解答ありがとうございました。
    高度浮腫で歩行不能状態からの受信だと、確かに症状が軽い場合は受診しなさそうですね。そこまで考えが及んでいませんでした。
    参考までに、腎臓内科のDr.にも聞いてみたところ、ルーティンとして検査することが多いとの答えもいただけました。

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  • 問題参照 109I73

    70歳の女性。下腿浮腫を主訴に来院した。7年前から健康診断で蛋白尿を指摘されていたが医療機関を受診しなかった。5年前から両下肢に浮腫が出現し、増悪と軽快とを繰り返していた。2週前から浮腫が高度となり歩行障害をきたしたため受診した。身長158cm、体重60kg。体温37.6℃。脈拍64/分、整。血圧152/90mmHg。呼吸数16/分。顔面は浮腫状である。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。脛骨前面に圧痕を残す浮腫を認める。尿所見:蛋白3+、糖(−)、潜血(±)。血液所見:赤血球486万、Hb 12.8g/dL、Ht 38%、白血球6,200、血小板34万。血液生化学所見:総蛋白4.8g/dL、アルブミン2.8g/dL、尿素窒素20mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL、Na 135mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl 98mEq/L。腎生検のPAM染色標本(A)、蛍光抗体IgG染色標本(B)および電子顕微鏡写真(C)を別に示す。
    この患者で検索すべきなのはどれか。2つ選べ
    • a 悪性腫瘍
    • b 感音難聴
    • c 巨舌
    • d 脳動脈瘤
    • e B型肝炎ウイルス感染
  • 関連トピック

    なし