解決済 113F66 17.泌尿器科

感染があるときに尿道カテーテル留置は適当なのでしょうか。

尿道カテーテルは前立腺炎や尿路感染を引き起こす可能性があるため、感染しているときは留置しない方が良いのではないかと考えました。教科書には「重症の前立腺炎に対しては禁忌」とありました。重症でなければ感染起こしていても留置するのが当たり前なのでしょうか。

回答2件

  •  確かに、急性前立腺炎の患者に前立腺を刺激する手技を行うと菌血症を誘発する可能性があるそうです。
    ですが、この症例では尿閉をきたしており、腎不全のリスクがあることもまた無視できないと思います。
    「膀胱穿刺」などといった代替の選択肢がない中では、この問題で尿閉を解決するには尿道カテーテルの挿入しかないのかなと思いました。

     Simpleさんのおっしゃる通り、尿道カテーテルの留置も尿路感染症の原因となると思います。
    しかしながら、問題文には「この時点で」との記載があります。ですので、数日後に起こるかもしれない尿路感染症のリスクよりも、現在進行形の問題である尿閉を解決する方が先なのかなと考えます。

     また、少し拡大解釈になるかもしれませんが、選択肢では尿道カテーテルの留置ではなく「挿入」となっています。
    恐らくSimpleさんのような指摘を念頭に、間欠導尿なども視野にいれ、あえて表現をぼかしているのではないかなと思います。

     考えの一つとして、参考になりましたら幸いです。

  • ありがとうございました。
    他選択肢が明らかに違うため、正答を選べる問題だとは思いましたが、納得できず投稿しました。
    リスクとベネフィットのお話になりますね。
    おしゃれマッシュさん、ありがとうございました。
    挿入と留置の違いですが、私が参照した教科書では「カテーテルの挿入」の項目にて重症前立腺炎には禁忌 となっていました。補足です。

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  • 問題参照 113F66

    69歳の男性。発熱と下腹部の緊満感とを主訴に来院した。以前から排尿困難を自覚していた。数日前から頻尿と排尿時痛が出現し、今朝から38℃台の発熱と全身倦怠感および下腹部の緊満感を自覚したため受診した。腹部に肝・脾を触知しない。下腹部に緊満を認める。直腸指診で前立腺に圧痛を認める。尿所見:蛋白1+、糖(-)、ケトン体(-)、潜血1+、沈渣は赤血球5~9個/HPF、白血球50~99個/HPF。血液所見:赤血球435万、Hb 13.6g/dL、Ht 41%、白血球16,900、血小板16万。血液生化学所見:総蛋白6.6g/dL、アルブミン4.1g/dL、総ビリルビン0.6mg/dL、AST 30U/L、ALT 21U/L、血糖175mg/dL、Na 141 mEq/L、K 4.1mEq/L、Cl 105mEq/L。CRP 8.5mg/dL。

    この時点での治療として検討すべきなのはどれか。2つ選べ

    • a 腎瘻造設術
    • b 抗菌薬の投与
    • c 抗コリン薬の投与
    • d 尿道カテーテルの挿入
    • e LH-RHアゴニストの投与
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