解決済 100A25 12.小児科

心電図所見について

お世話になっております。
解説では、心電図所見が正常となっているのですが、胸部誘導では、キャリブレーションが1mV/5mm(胸部誘導ではR波が大きすぎて、上下の誘導とかぶってしまうため、通常1mV/10mmのところを、1mV/5mmにする事で、縦方向の振れ幅を1/2にして上下の波形が重ならないように調節している。心電図の右下の部分に書いてあります。)となっており、左室肥大および右室肥大の所見が見られると思いますが、いかがでしょうか。
左室肥大の所見としては、V1で深いS波が見られ、V1のS波の深さ+V5のR波が35mmより大きい、V5で平低T波(T並の高さがR波の高さの1/10以下)が見られる事が挙げられます。
右室肥大の所見としては、V1のR波が高く、V1〜3でストレイン型ST低下(右肩下がりのST低下)が見られるので、右室肥大が疑われます。

回答1件

  • 難しいところかと思います。
    小児、特に乳児では、V1~V3においてT波の陰性化は正常ですし、右室肥大(負荷)があるのであれば当然その手前である右房にも負荷がいきそうですが右房負荷所見もない。
    V1のS波の深さ+V5のR波はキャリブレーションを考慮しても10mm+24~25mmあたりで明らかに高電位ともいいにくいです(正常上限ですが)。

    なので、ぎりぎりではありますが正常範囲内と捉えてもいいかと思いました。
    お答えになっていれば幸いです。

コメントを投稿する

ログインするとコメントを投稿することができます。

  • 問題参照 100A25

    3か月の乳児。哺乳力低下を主訴に来院した。意識は清明。身長62cm、体重5.5kg。第4肋間胸骨左縁に3/6度の収縮期雑音を聴取し、II音肺動脈成分は亢進している。血液所見:赤血球385万、Hb 11.3g/dL、Ht 34%、白血球8,900。心臓カテーテル検査所見:肺動脈圧52mmHg、右室圧52mmHg、左室圧75mmHg、Qp/Qs 3.7、肺血管抵抗1.8単位、左室拡張終期容積(正常値比)201%、心電図を別に示す。
    診断はどれか。
    • a 心房中隔欠損症
    • b 心室中隔欠損症
    • c 動脈管開存症
    • d Eisenmenger症候群
    • e 肺動脈狭窄症
  • 関連トピック