解決済 104A42 14.整形外科

末梢神経障害の有無の判断について

本問題について講義内で「”四肢の末梢有意の感覚低下”という記載から末梢神経の障害もあると考えられる」と解説されていたのですが、画像からは後縦靭帯骨化症による頸椎レベルの障害だと思われるのですが、なぜこのような記載から「末梢神経の障害がある」と判断できるのでしょうか?
画像の部分の障害で(四肢すなわち)下肢にも感覚低下があるという記載からは、どちらかというと脊髄本幹の障害を疑う所見だと思うのですが。
正解に至る上では必ずしも必要のない部分なのですが、臨床文の神経所見から障害部位を同定するという他の問題でも必要となる基本的事項だと思いますので、正確な理解のため質問させて頂きました。
回答よろしくお願い致します。

回答4件

  • コメント失礼いたします。
    もし脊髄本幹の障害による感覚低下であれば、末梢優位ではなく障害部位以下の全身性に均等な感覚低下が生じると考えられます。ですが、糖尿病患者に発症頻度が高いとされるOPLLにて「末梢優位の表在感覚低下」を認めたとする場合、糖尿病による末梢神経障害(手袋靴下型)が最も疑わしいと考えます。

    • 回答ありがとうございます。
      ゆう96さんの解説で、脊髄本幹の障害でないことは納得できたのですが、講義内での解説では「四肢の末梢優位の感覚低下から神経根もやられているのだろう」と解説されており、OPLLにより神経根もやられていると考えられると説明されていたのですが、「四肢の末梢優位の感覚低下」はOPLLの神経根の障害によるものというより糖尿病によるニューロパチーによるものであり、考えたほうが正確な理解なのでしょうか?
      私もOPLLにより神経根がやられて四肢、すなわち上肢だけでなく下肢にも症状が出たり、また末梢優位という特徴がでるというのは病態から考えてもしっくりきません。

  • G.O.さん
    お返事ありがとうございます。回答が遅れてしまいまして申し訳ございません。
    おっしゃる通り、OPLLによる神経根の障害のみで四肢抹消優位の感覚異常が生じることはないと考えられますので、糖尿病ニューロパチーに加え、OPLLによる神経根障害も生じているかもしれないと考えるのが妥当かと思います。ただ、OPLLが神経根障害を必ず来しているとは言いきれませんね…

    • 重ね重ね回答して頂きありがとうございます。
      わかりやすい説明で納得することができました。

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  • 問題参照 104A42

    62歳の男性。四肢のしびれと歩行障害とを主訴に妻に伴われて来院した。4年前から手の動かしにくさとしびれ感とを感じていた。1年前から階段を下りるときに手すりが必要になったが、医療機関を受診しなかった。昨日、敷居に足が引っかかりよろめいてから四肢のしびれが強くなり、自力で歩けなくなった。健康診断で軽度の糖尿病を指摘されたことがある。家族歴と生活歴とに特記すべきことはない。意識は清明。身長167cm、体重67kg。坐位はとれるが、介助しても立位は不可能。徒手筋力テストでは上下肢ともほぼ3(fair)である。深部腱反射は上腕二頭筋以下すべて亢進し、Babinski徴候は陽性である。四肢に末梢優位の表在感覚低下を認める。明らかな膀胱・直腸障害はない。頸椎エックス線写真の側面像(A)と頸椎単純CT(B)とを別に示す。
    治療方針として適切なのはどれか。
    • a 安静
    • b 作業療法
    • c 放射線治療
    • d 固形食の制限
    • e 硬膜外ブロック
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