本問題について講義内で「”四肢の末梢有意の感覚低下”という記載から末梢神経の障害もあると考えられる」と解説されていたのですが、画像からは後縦靭帯骨化症による頸椎レベルの障害だと思われるのですが、なぜこのような記載から「末梢神経の障害がある」と判断できるのでしょうか?
画像の部分の障害で(四肢すなわち)下肢にも感覚低下があるという記載からは、どちらかというと脊髄本幹の障害を疑う所見だと思うのですが。
正解に至る上では必ずしも必要のない部分なのですが、臨床文の神経所見から障害部位を同定するという他の問題でも必要となる基本的事項だと思いますので、正確な理解のため質問させて頂きました。
回答よろしくお願い致します。
コメント失礼いたします。
もし脊髄本幹の障害による感覚低下であれば、末梢優位ではなく障害部位以下の全身性に均等な感覚低下が生じると考えられます。ですが、糖尿病患者に発症頻度が高いとされるOPLLにて「末梢優位の表在感覚低下」を認めたとする場合、糖尿病による末梢神経障害(手袋靴下型)が最も疑わしいと考えます。
G.O.さん
お返事ありがとうございます。回答が遅れてしまいまして申し訳ございません。
おっしゃる通り、OPLLによる神経根の障害のみで四肢抹消優位の感覚異常が生じることはないと考えられますので、糖尿病ニューロパチーに加え、OPLLによる神経根障害も生じているかもしれないと考えるのが妥当かと思います。ただ、OPLLが神経根障害を必ず来しているとは言いきれませんね…
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