解決済 113D21 02.内分泌代謝

糖尿病の休薬する薬剤

問題には膵腫瘍と書かれており、真っ先にインスリノーマを思い浮かべました。
インスリノーマでは低血糖が見られうるため、副作用として低血糖のあるスルホニル尿素薬の休薬を選んでしまったのですが、
膵腫瘍の存在下で、スルホニル尿素薬は使用しても問題ないのでしょうか。

回答4件

  • はじめ先生
    「3か月前から急激に血糖コントロールが悪化した」とあるので、膵性糖尿病を考えます。(インスリノーマなら、むしろインスリンが出るので低血糖になりそう&糖尿病で疫学的に合併しやすいかわからない(調べたらあるかもしれない))
    http://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=95
    古い論文ですが、3年以内にDMを発症した群の13.9%は膵癌(内分泌腫瘍ではないやつ)を発症したとのことなので、やっぱり急激な耐糖能異常は膵癌を思わせる徴候です。
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12015758/
    cf. 108C11
    造影CT撮るぜ! の文脈ですし、112A57からの系譜的にここはビグアナイドの休薬が1stでしょう

    • 御回答頂き、ありがとうございます。
      参考にさせて頂きます。

  • 質問拝見いたしました。私見ですが述べさせていただきます。
    まず, 膵腫瘍で真っ先にインスリノーマを思い浮かべられたとのことですが,
    私の場合, 臨床像として国試的には, 空腹時の低血糖発作を繰り返しているような肥満患者の場合にインスリノーマを思い浮かべます。
    一方で, 2型糖尿病の患者の血糖コントロールが急激に悪くなったと聞けば, 国試的に真っ先に思い浮かべるべきは膵癌だと思います。
    前者は低血糖, 後者は高血糖ですから血糖から評価すると真反対の病態です。
    もちろん膵腫瘍の鑑別として否定できないという意味では, なおさら造影CTをとる価値はありそうです。

    もし迷ったら設問分の「造影CTを計画する際に」という文句に注目すると良いかもしれません, 本問は知識一発問題ですが…

    質問にお答えしますと, スルホニルウレアはインスリン分泌を促進する機序によって血糖コントロールを行おうとしますので,
    2型糖尿病患者で血糖コントロールが悪い=高血糖の状況下で躊躇する必要はないかと思います。
    むしろ, eGFR48mL/分/1.73m^2の腎機能低下では, そもそも経口血糖降下薬は使えるのだろうか?
    インスリン導入は検討しなくていいのかな?という疑問を持つ方がいいかもしれません。

    • 御回答頂き、ありがとうございます。
      参考にさせて頂きます。

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  • 問題参照 113D21

    45歳の男性。膵腫瘍の精査のため来院した。15年前から2型糖尿病で自宅近くの診療所で内服治療を受けている。3か月前から急激に血糖コントロールが悪化したため腹部超音波検査を受けたところ、膵腫瘍が認められ紹介受診となった。eGFR 48mL/分/1.73m2

    腹部造影CTを計画する際に検査前後数日間の休薬を検討すべき薬剤はどれか。

    • a DPP-4阻害薬
    • b SGLT2阻害薬
    • c ビグアナイド薬
    • d スルホニル尿素薬
    • e α-グルコシダーゼ阻害薬
  • 関連トピック

    なし