亜急性連合性脊髄変性症における末梢神経障害を原因としたしびれと腱反射低下
いつもお世話になっております。
114回全問解説講座[2020]の114B-37の解説についての質問です。（動画５の２２分あたり）
解説で、「両足にじんじんとしびれる感じ」を振動覚障害、また「アキレス腱反射は低下している」を側索障害（錐体路兆候）だが発症から10年なので症状が一定していないと穂澄先生が説明されています。
しかし、この文脈において、しびれとアキレス腱反射低下は末梢神経障害ととらえるのが一般的ではないかと思います。
私の所有している「病気がみえる 神経 第二版」でも「Vit.B12欠乏により末梢、中枢神経に変性をきたす疾患」と定義されており、「末梢神経障害によるアキレス腱反射低下と末梢のしびれ」の記載があります。
回答2件
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もちろんそれでもOKです！
高齢者や胃切後では他のさまざまな病態も合併することがあるため、それがB12↓によるものなのか、それとも他の病態を合併しているのか、一元的な解説が難しいところです（臨床の現場であればプラスアルファで検査できますが、国試の過去問はそこに書いてあることがすべてなので、結局答えが出ません）。
なので、多くの方にご覧いただく講座、という特性上、なるべくクリアカットに切るべく解説させてもらっています。一部のアドバンスな内容を知りたい方のために多くの時間を割いて例外的事例を解説しても、結局何を覚えるべきか理解できないまま知識の定着につながらない学生や、「神経って難しいな、嫌だな」と思ってしまう学生が発生してしまっては本末転倒なので。
以上の事情をご理解の上、適宜受講者ごとに考察を追加していただければと思います！
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趣旨を理解しました。
すばやいリスポンスありがとうございました。
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問題参照 114B37
68歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。10年前に胃癌で胃全摘術を受けている。3か月前から歩行時のふらつきを自覚し、特に階段を降りるときに足元を確認しないとよろけることがあった。1か月前から両足にじんじんとしびれる感じを自覚するようになったという。今朝、洗顔時にふらついて洗面台に頭をぶつけたため受診した。眼球運動は正常で眼振は認めない。上肢の腱反射は正常である。膝蓋腱反射は亢進しているが、アキレス腱反射は低下している。立位で体幹の動揺があり閉眼時に増強する。
想定される障害部位はどれか。
- ａ 後頭葉
- ｂ 大脳基底核
- ｃ 小脳
- ｄ 脊髄後索
- ｅ 神経筋接合部
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