問題では、外傷後6時間で D Dimer, CRP が非常にあがっています。この2つのマーカーは、実臨床でも見てもこんなにレスポンスが良いものでしょうか?
実習中に先生に教えてもらったことですが、CRPは同じ炎症マーカーである白血球と比べると上昇がワンテンポ遅れるようです。ですがこの例のように6時間もあれば十分に上昇するようです。D-dimerについてですが、これはフィブリンがプラスミンによって分解される際に生じる物質です。体内の線溶・凝固系のバランスにもよると思いますが、健常人では常にこの2つがバランスを取り合って働いているので血栓形成→線溶系活性化という流れは常時起きていると思います。
返信ありがとうございます。私も WBC が CRP より早くあがるというのは知っていました。しかし、たとえば肺炎などでも CRP があがっていない(後にあがってくる)ケースはよくあると聞きます。ですので、CRPがあがっていないことで(急性)炎症を否定するのは危険だと聞きました。また、逆に肺炎に対して抗菌薬を投与した場合でも CRP がさがってくるのは時間差があり、この値をもって「抗菌薬が効いていない」と判断するなと臨床の先生に言われたことを覚えています。ですので、えー、6時間であがってくるのかと少し早いなぁと不思議に思った次第です。また、外傷だと話が少し違うのかなとも思いました。
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