解決済 102G42 06.呼吸器

D Dimer, CRP は外傷後どれくらいの時間であがるものでしょうか?

問題では、外傷後6時間で D Dimer, CRP が非常にあがっています。この2つのマーカーは、実臨床でも見てもこんなにレスポンスが良いものでしょうか?

回答2件

  • 実習中に先生に教えてもらったことですが、CRPは同じ炎症マーカーである白血球と比べると上昇がワンテンポ遅れるようです。ですがこの例のように6時間もあれば十分に上昇するようです。D-dimerについてですが、これはフィブリンがプラスミンによって分解される際に生じる物質です。体内の線溶・凝固系のバランスにもよると思いますが、健常人では常にこの2つがバランスを取り合って働いているので血栓形成→線溶系活性化という流れは常時起きていると思います。

  • 返信ありがとうございます。私も WBC が CRP より早くあがるというのは知っていました。しかし、たとえば肺炎などでも CRP があがっていない(後にあがってくる)ケースはよくあると聞きます。ですので、CRPがあがっていないことで(急性)炎症を否定するのは危険だと聞きました。また、逆に肺炎に対して抗菌薬を投与した場合でも CRP がさがってくるのは時間差があり、この値をもって「抗菌薬が効いていない」と判断するなと臨床の先生に言われたことを覚えています。ですので、えー、6時間であがってくるのかと少し早いなぁと不思議に思った次第です。また、外傷だと話が少し違うのかなとも思いました。

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  • 問題参照 102G42

    31歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。6時間前に交通事故で胸部を打撲したが、そのまま帰宅していた。脈拍96/分、整。血圧126/78mmHg。血液所見:赤血球450万、Hb 14.2g/dL、Ht 42%、白血球11,000(桿状核好中球5%、分葉核好中球62%、好酸球2%、好塩基球2%、単球5%、リンパ球24%)、血小板32万。Dダイマー6.8μg/mL(基準1.0以下)。CRP 9.8mg/dL。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.43、PaO2 54Torr、PaCO2 35Torr、HCO3- 25mEq/L。心電図に異常はない。胸部エックス線写真では両側肺野にすりガラス陰影を認める。
    この患者で正しいのはどれか。2つ選べ
    • a 血性泡沫喀痰を認める。
    • b 水分を十分に補給する。
    • c 肺動脈楔入圧は高値である。
    • d 気道内分泌液の蛋白濃度は低値である。
    • e 非侵襲的陽圧換気〈NIPPV〉の適応がある。
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