解決済 112C52 09.肝胆膵

胃食道静脈瘤と肝細胞癌を共に有する患者においてすべき検査に関して

いつもお世話になっております。
本問題において、胃食道静脈瘤がBの画像上認められるので上部消化管内視鏡の検査を次に行うという趣旨の問題でした。1つ疑問が残っているところが、胃食道静脈瘤が肝細胞癌に対して緊急性が高いというところです。個人的な意見としては、child-pugh分類で計算すると1脳症は傾眠傾向で3点、2(腹水は他のスライスが示されていないので厳密に評価はできないかもしれないがBの画像上は認められていないから)1点、3血清ビリルビンは3点、4血清アルブミンは2点、5PT時間は1点で合計10点であり、かつ年齢的に肝移植できる年齢を超えているので肝移植の適応は基本的にはない、つまり治療は緩和療法しかできないという状況で全身の転移などを追っていく(つまり肝細胞癌の評価を行なっていく)よりも破裂の危険性のある胃食道静脈瘤の検査治療の方が優先度が高いとして考えるのかなと思ったのですがあっていますか。それとも肝細胞癌に対して根治的な治療が望める場合であったとしても胃食道静脈瘤の検査治療を優先するものですか。

回答2件

  • case by case だと思いますが、検査や治療が肝細胞癌は一日二日待っても関係ないですが、静脈瘤は破裂したら一気にショックになるのでできるだけ早期に介入する必要があると思います。
    どちらが短期的な生命予後に影響を及ぼしうるかで判断する問題だと思います。

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  • 問題参照 112C52

    検査所見(来院時):血液所見:赤血球356万、Hb 9.7g/dL、Ht 35%、白血球4,000、血小板8.6万、PT-INR 1.3(基準0.9〜1.1)。血液生化学所見:総蛋白6.4g/dL、アルブミン3.0 g/dL、総ビリルビン6.3mg/dL、直接ビリルビン2.1mg/dL、AST 78U/L、ALT 62U/L、LD 303U/L(基準176〜353)、ALP 452U/L(基準115〜359)、γ-GTP 103U/L(基準8〜50)、アミラーゼ95U/L(基準37〜160)、アンモニア170μg/dL(基準18〜48)、尿素窒素28mg/dL、クレアチニン0.8mg/dL、尿酸5.9mg/dL、血糖98mg/dL、総コレステロール106mg/dL、トリグリセリド90mg/dL、Na 132mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 100mEq/L、α-フェトプロテイン〈AFP〉468ng/mL(基準20以下)。CRP 1.0mg/dL。腹部超音波像(A)と腹部造影CT(B)とを別に示す。

    次に行うべき検査はどれか。

    • a FDG-PET
    • b 腹腔動脈造影
    • c 上部消化管内視鏡
    • d 下部消化管内視鏡
    • e 内視鏡的逆行性胆管脖管造影〈ERCP〉
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