解決済 109G22 11.産婦人科

胎児循環の右房内の血行動態

母親からの動脈血は、下大静脈→右房→卵円孔→左房→左室→脳→上大静脈→右房と流れ込みます。
その静脈血は再び卵円孔を通って左房へと流れ込み、結果的には左心優位にならないのでしょうか?
単純に右→左シャントしかないものですから、左室の方が血液量が多そうだな...と思いまして。
母親からの動脈血の何割かが右房から右室へ行くならば理解できるのですが...。
右房での血行動態や右室に行く血液量、左房へとシャントする血液量を知っている方教えてください。

回答1件

  • かえりこさん
    Pubemedで”fatal circulation”で総説を検索したら以下の論文が見つかりました。
    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4987541/
    さすがに、シャントの血液量はわからないですが、Figure3の酸素飽和度の図が血液動態の参考になるのではないでしょうか
    多分、右心優位なのは動脈管の寄与が大きい(左心系を通らずに体循環に回っていく血液が多い)のが説明になると思います。(例の図がほんとに正しいとすると、LVからの酸素飽和度が65%で、RVが55%、動脈管で合流した後の下行大動脈の飽和度が60%なので、すくなくとも動脈管を通る血液だけでもLVからの拍出量と同じ→RVの拍出量>LVの拍出量なのでは?)
    確かに卵円孔の分、左心系に負荷はかかるのでしょうが……

    追記
    動脈管を流れる血液の割合に関しては過去問で出題がありますね
    https://medu4.com//100G33

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  • 問題参照 109G22

    胎児・新生児期の循環で誤っているのはどれか。
    • a 胎児の心臓は右室優位である。
    • b 胎児の静脈管は生理的な短絡路である。
    • c 左房圧の上昇によって卵円孔は閉鎖する。
    • d 動脈血酸素分圧は上半身より下半身で高い。
    • e 酸素濃度の上昇は動脈管閉鎖の要因である。
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