109G22

胎児・新生児期の循環で誤っているのはどれか。
胎児の心臓は右室優位である。
胎児の静脈管は生理的な短絡路である。
左房圧の上昇によって卵円孔は閉鎖する。
動脈血酸素分圧は上半身より下半身で高い。
酸素濃度の上昇は動脈管閉鎖の要因である。

解答: d

109G22の解説

a 肺血管抵抗が高いため、右心負荷が強い。そのため右心優位となる。
b 静脈管・動脈管は胎児では生理的構造である。
c 卵円孔では右房→左房のシャントをみる。ゆえに出生後左心が優位となり、左房圧が上昇すると閉鎖する。
d 誤り。静脈管由来の酸素飽和度の高い短絡が上半身へ流れるため、下半身より上半身の方が酸素分圧が高い。
e 出生後は肺血流を増加させるべく動脈管が閉鎖する。そのタイミングは血中酸素濃度の上昇である。

正答率:84%

テーマ:胎児・新生児期の循環について

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